画面全体が非常に柔らかい印象を受ける作品です。真っ赤なソフトコーラルが素晴らしい演出をしてくれていますね。 画面右側の黄色の部分もよい雰囲気を出しています。ただし残念なのは、メインの被写体であるトラフケボリダカラガイが すこし暗くなっていることです。この黄色の部分をしっかり出せればもっとよい作品になったと思います。

　この頃は、かなり赤色を意識していました。海の中って、赤い色はすぐイロを失っていっちゃうから、 赤い色を見つけると、ライトを当て、さらに、鮮やかな紅いイロが見えて、喜んでいました。 そんな時、真っ赤なヤギに、黄色と黒の虎縞のトラフケボリダカラガイ。写真にすると、真っ赤に、黄色できれいそう。 海の写真といえば、青系が多い中、きっと目立つ写真になるんじゃないかと考えて・・・。 さらに、ヤギの向こう側にストロボを当てれば、半逆光になって、強烈な光の中に、 紅いヤギが透けて見えるんじゃないかと・・・。１灯は、順光で、もう１灯は、アームを目一杯伸ばして、 右上後方からの半逆光。思ったほど、ヤギは透けなかった（当たり前！）けど、強烈な光がヤギに当たって、 黄色く輝いて、きれいな写真になりました。まぁ、確かにトラフケボリダカラガイに赤色がかぶってしまって、 黄色が埋もれてしまったけど、好きな写真の一枚です。