台風前の静けさ、西表!



仲ノ神島(通称:オガン)
国の鳥獣保護地域に指定されており、
上陸することはできません。
国の許可が要るみたいです。



でっかいイソマグロ
潮が止まりかけていたから・・・、
一匹だけの登場でした。
でも、次の日は、たっくさんでました。



「星の砂」と「太陽の砂」
生きている有孔虫です。
たくさんいました。
うねってて、撮影たいへんでした。


日程: '05年7月31日(日)〜8月3日(水)
台風9号接近(直撃予報)のため、
1日半も早期撤退
中2日3DIV = 合計6ダイブ

ポイント名: 仲ノ神島(オガン)東の根、仲ノ神島(オガン)西のスポット、 仲ノ神島(オガン)天馬崎、仲ノ神島(オガン)洞窟(全て、初)

天候: 晴れ、晴れ、(台風前)

気温: 33℃

水温: 27〜28℃

透明度: 15〜35m

Dサービス: ニライナリゾート

見た魚たち: イソマグロ、オニカマス、カスミアジ、ロウニンアジ、オニイトマキエイ(マンタ)、 コバンザメ、クマザサハナムロ、ウメイロモドキ、ホワイトチップシャーク、 メガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)、 クマノミ、ハマクマノミ、セジロクマノミ、 ナンヨウツバメウオ、ハタタテハゼ、アカハチハゼ、 ゼブラハゼ、ハダカハオコゼ、カスリフサカサゴ、ガラスハゼ、 アカマダラハタ、ハダゴイ、アカネハナゴイ、スミレナガハナダイ、 ルリヤッコ、イシガキカエルウオ

その他: アオウミガメ、ニセアカホシカクレエビ、オオアカホシサンゴバニ

このページの写真は、全て130万画素の
デジカメで撮影しています。たぶん。

 今年の春に続いて、2回目の西表に行ってきました。 今回は、初めてダイビング雑誌とかでお馴染みのPDクラブで手配していただきました。 宿とダイビングサービスは、ニライナリゾートさん。
 初日は、移動のみ。ANA石垣直行便のため、ゆっくり。11:30の便で、中部国際空港(セントレア)を出発。 もう、中部国際空港を利用するのも、4度目。 2月に開港して以来、3月西表、6月渡嘉敷、7月パラオ・・・、 東の根 そして、今回の西表。もう慣れたものです。  夜は、「初枝」で、おいしい魚料理を食べました。
 ダイビング1日目、なんと、仲ノ神島(オガン)です。 なかなか条件が合わないといけないポイントです。何度も石垣に来て、機会があれば、 行ってみたいと思っていたのですが、今回、この西表で、そのチャンスが巡ってきました。
 最初は、東の根。ガイドは、田中さん。アンカリングしてくれているので、初級者でも潜れます。 思ったほど、流れていません。エントリーすると、久しぶりの透明度の良い海でした。 ホントは、まだまだこんなものではないそうですが・・・、言われてみれば、細かい浮遊物がありました。 でも、やっぱりきれい。この東の根は、数本の四角柱の根(ビルみたい)がそそり立っている感じです。 根のトップが水深13mぐらい。ここにつかまって、大物回遊魚を見るのです。 潜行途中に、他のチームが根につかまっているのを上から見て、「雑誌と同じだ!」と思わず、 器材とボート うれしくなってしまいました。でも、やはり流れはほとんどありません。・・・だから、大物もほとんどいませんでした。 結局、大きなイソマグロ一匹と、ナポレオン、カスミアジが見られただけでした。 小物は、ウメイロモドキやクマザサハナムロなどの群れがきれいでした。
 2本目は、西のスポット。ここは、砂地と根がほどよく気持ちいい。砂紋がきれいです。 浅場では、トンネルなどの地形も楽しめる。 島に向かって、トンネルを抜けた砂地の広場、きれいかったなぁ。 ここには、なんとあの星の砂&太陽の砂の生きた状態、すなわち、有孔虫がいます。かわいいです。(上の方の写真参照) なんだか、不思議な感じがします。 棚の上には、ゼブラハゼもいました。最近、ゼブラハゼがはやっているのですかねぇ。(雑誌にでも載ったのかなぁ) この間のパラオでも、渡嘉敷でも紹介されました。 ダンゴオコゼもかわいかった。モンツキカエルウオもいるらしいのですが、今回は、台風のうねりが来てるので、 天馬崎流れ人 これ以上の浅場はやめました。探せば、小物もたくさんいそうです。
 3本目は、天馬崎。ガイドは、宮本さん。ドリフトです。あまりガンガンには、流れていませんでした。 グランドキャニオンみたいな地形です。でっかいオニカマスが、いました。イソマグロも通っていきました。 ホワイトチップもいました。あまり流れていないので、大きな魚は、そんなにいなかった(たまたま!?)。 でも、地形だけでも楽しく気持ちのいいところです。透明度も35m以上はあったと思います。 気持ちよ〜く流されました。
 夜、「星砂亭」で、おいしい八重山料理を食べた後のログ付けのとき、 台風が西表直撃コースを進んでいることを教えられました。 明後日には、石垣に渡った方がいいとのことで、石垣のホテルの仮手配をしていただきました。 まあ、明日は潜れるとのこと。う〜ん、なんだかなぁ。飛行機のチケットは、予約変更できないと書いてある。 欠航が決まってからじゃ、帰れないもんね。明日、PDクラブに相談しないと・・・。
 2日目のゲストは、自分含めて3人のみ。ガイドは、宮本さん。 今日も、仲ノ神島(オガン)に行きます。 イソマグロ群れ 台風9号が、すぐそこまで来ていますが、 若干のうねりは来ているものの、海況は悪くありません。
 1本目は、昨日も潜った東の根です。 リベンジですね。 心地よく流れています。ちょっと早めに来れたので、他のボートは、まだ来ていません。 今日は、アンカリングせず、ドリフトです。ガイドさんと、ゲスト3人。 同時に、バックロール&ヘッドファーストで、潜行。透明度も30m以上。 いきなり、巨大ナポレオン。うわぁ〜、でっけぇ〜!イソマグロもいっぱい。(上写真)カスミアジもいる〜。 ゆっくり流しながら、根の周りを回る。どこかのショップがアンカリングして、根のトップに陣取っている。(右写真) 東の根遠景 その沖側をイソマグロと交差するように・・・。う〜む、気持ちいい。回り込んで、根のトップに着底。 根につかまると心地よい流れを感じる。グォーグォーというほどではない。スーッという感じの流れだ。 ウメイロモドキの群れが、うわっ、きれい。グルクンの群れが、最高速で、あっちに行ったかと思えば、 こっちに行く。イソマグロが牙を剥き出しにした恐ろしい形相で、アタックしている。すっご〜い。
 2本目の前に・・・。 カツオドリが、気持ち良さそうに滑空している。 ちょっとした、鳥山があったので、疑似餌を投げ入れ、ボートを走らせること数分。 「来たーッ!!!」という、田中さんの叫び声に、ボート内の誰もが「うぉー!」「やったぁー!」と 歓喜の声を上げてしまいました。糸をたぐり寄せると・・・。 見事なカツオが釣れました。う〜ん、すばらしい。 お昼ご飯が楽しみになりました。お昼は刺身だぁ〜。 でも、醤油はないのであった・・・。
 さて、2本目は、洞窟。西のスポットのトンネルよりも規模の大きなトンネルです。 直径数mの大きな丸い岩や、四角い岩の転がっている水深10mの所に、縦穴が・・・。 4,5m降りたところから、横穴が20mほど。横穴の途中には、上から、光の降り注ぐ穴が・・・。 光と影がとてもきれい。横穴の出口は、きれいな四角形。(下写真)水深は20mぐらい。 洞窟 ここを出ると、水深30mぐらいで、大きな広場みたいな感じ。周りは、切り立った岩の壁。 壁のオーバーハングの下には、大きなナンヨウツバメウオ。 仲ノ神島は、なんだか、直方体の岩が重なってできている感じ。 島の上には、切り出したような直方体の岩がゴロゴロしてるもんね。 与那国の海底遺跡に通じるものがあるような気がする。 そうそう、その大きな広場の真ん中ににょっきりそびえ立つタワーのような岩を一周して、 また、同じ洞窟を逆方向に戻ります。なんだか、幻想的でした。
 待ちに待ったお昼ご飯。宮本さんが、さばいてくれます。 醤油もないし、切れないダイビングナイフなので、ぶつ切りですが、むちゃくちゃ美味しい。 ぷりぷりっで、臭みも全然ない。 宮本さん曰く、釣ってすぐ血抜きしたのと、さばくときに決して水で洗わないことが 美味しい秘訣だそうです。水で洗うと美味しい脂が流れてしまうんだって。 いやぁ〜、勉強になるなぁ。そうそう、絞めるときも親指と人差し指で目を押さえると暴れないんだとか、 エラの上のほうからナイフを入れて、背骨に沿って心臓から脳にいっている血管を切るんだとか、 カツオドリ プチトリビアでした。いやぁ〜、本当に美味しいお昼ご飯でした。
 3本目は、大物、地形と来たから、マクロポイントをリクエスト。 マクロのカメラはないし、デジカメもあと8枚しか撮れない。けど、小物が見たい。 ということで、ハナゴイの根。ガイドは、田中さん。ちょっと濁っていたけど、面白かった。 まず、ハナゴイの根というだけあって、ハナゴイ、アカネハナゴイがいっぱい。 そしてそして・・・、あのスミレナガハナダイが、水深12mぐらいで、泳いでる。 一生懸命、デジカメで撮っていると・・・、田中さんが、何か見つけたみたいで、中層を指差してる。 なっなっ、なんと、マンタではないですか。ちょっと遠いけど、横から一枚。 マンタより水深を落として、前に回りこんで、一枚。マンタが、自分の真上を通ってくれたので、 お腹からのショットを・・・、 って、デジカメの液晶画面には、大きく赤い文字で、 「残り0枚」と出ています。 くっそう、ほんとに悔しい。泣く泣く、肉眼で、マンタの姿を焼き付けて、見送りました。 その後、一生懸命、不要画像を消したのは、いうまでもありません。 もう一度出てくれることを祈ります。 そっ、そして、でたぁ〜。思い切りダッシュです。あの瞬間は、マンタより早かったのではないでしょうか! あとで、田中さんと他のゲストに大笑いされていたことを聞きました。 サービスのログにも書かれてしまいました。 マンタ このマンタ、かなり慌てたんでしょうね。彼(彼女かも)の右前方ちょっと下側から近づく、 私を見つけ、しばらくは併泳していました。私のダッシュがあまりに早く、ちょっと前に回り込んだら、 「何だこいつ、負けらんねぇ!」という感じで、一旦左に変進し、スピードアップ。 そのまま、逃げるかと思いきや、右反転して、わたしを観察するように私の周りを回って、 来た方向に戻っていきました。でも、あまりに慌てていたのか、そこには、私から遅れること20mの 田中さんとゲストさんが・・・。わざわざ目の前を横切っていってくれました。 その後、アオウミガメまで現れ、マクロポイントでの、思わぬ大物に頬が緩みっぱなしでした。 田中さんも、ここで、マンタは初めてとのこと。 そうそう、ハダカハオコゼや、ハマクマノミ、ニセアカホシカクレエビなどの小物も見れました。 あぁ、最後にすっごく充実したダイビングでした。
 宿に帰ると、ニライナのオーナー松永さんが、PDクラブと連絡を取ってくれていました。 PDクラブに確認をとると、既に必要な手配は完了済み。明日の朝一の船で石垣へ。 午前中の飛行機も予約してあるとのこと。一泊分も、返金してくれるとのこと。 対応いいですねぇ。感心してしまいました。夜ご飯は、ニライナさんのダッチオーブンBBQ。 すごく美味しかった。
 一日早まった最終日。朝5時に起きて、干していた器材の片付けです。 7時50分には、宿を出発。 港では、なんだか嫌な雲が流れてきています。ちょっと、風も出てきました。 今日の波予報は、午前中4m、午後には、10m!!!。 港を出て、「思ったより波ないなぁ!」と思っていたのもつかの間。島影から出たとたんに、揺れる揺れる。 あの速い安永観光の高速船が、減速して、波の周期に合わせて奔っている。 このままでは、気持ち悪くなると判断した私は、爆睡することにしました。 石垣港には、10分遅れで到着です。離島桟橋もなんとなく騒然としています。そのまま、石垣空港へ。 たくさんの人が、整理券をもらっているのを横目に、サクサクと搭乗手続き完了。 ちょっと、揺れましたが、無事、中部国際空港(セントレア)に到着しました。
 次の日、つまり、本来帰る予定だった日。名古屋のテレビでもニュースが流れました。 石垣島で、最大瞬間風速32m以上。離島との連絡船は、全便欠航。石垣空港の飛行機も全便欠航。 本当に良かった。 
 最後に、ガイドの田中さん、宮本さん、松永オーナー、他のスタッフの方々、本当にお世話になりました。
そして、一緒に潜っていただいた方々、ありがとうございました。
また、次回も、よろしくお願いいたします。

2005/08/06_小西



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