珊瑚の一斉産卵!?
in 渡嘉敷!



ついに、三線購入!
今回、渡嘉敷に渡る前の空き時間に
国際通り、牧志にある「ナビィ三線」さんに
寄ってきました。約2時間の無料体験を
させて頂きました。島で、三線を爪弾く内に、
どうしても欲しくなり、島からの帰りに
寄って、購入してしまいました。
写真は、計4時間も無料体験させて頂いた
「ナビィ三線」の比嘉さん(右)とです。



アリガーケーブルにて
いつもお世話になっているガイド、
バンちゃんです。いつもマクロな自分が、
珍しくワイド的な写真を撮っていたら、
フレーム内に入ってきて、ポーズを
とってくれました。人が入ると
雰囲気が変わりますねぇ。
絵が引き締まった感じがします。
さすがですねぇ。



ウミウシカクレエビ
初めてのポイント、奥武島NO.1。
何気なくナマコをひっくり返すと、
すごく大きなウミウシカクレエビが、
ペアで付いていました。さすがに、
ペアでは撮らせてくれませんでしたが、
大きな方をなんとか撮影できました。
不思議な生き物ですよねぇ。
人間の方がよほど不思議かも…。



バイオレットボクサーシュリンプ
前回、見るだけで、撮影できなかった
バイオレットボクサーシュリンプです。
今回は、ベンケイハゼとのツーショットを
バッチリ撮影できました。左のハサミ脚の
後ろには、もう1個体、バイオレットが・・・。
まあ、コンデジでの置きピン撮影なので、
ピントは大甘です。ただ、場所・アングル的に、
デジ一眼では、撮影不可なので・・・。
(本文中に、拡大写真あり)


珊瑚の産卵
ついに見ることができました。写真中に、
産まれる直前の卵2ヶの姿が写っています。
左上の辺りと、真ん中下のちょっと右。
神秘的な産卵ショーではありましたが、
要領が分からず、かなり見逃していたと
思います。来年こそは、要領も得たので、
もっと集中的に見られると思います。
(本文中に、拡大写真あり)

日程: '07年5月29日(火)〜6月5日(火)
 一日延泊してしまいました。

2船DIV × 5日 = 10ダイブ
3船DIV × 1日 = 6ダイブ
夜浜DIV × 2日 = 2ダイブ

 合計 15ダイブ

ポイント名:
 (回数)
アリガーケーブル(10)、インナーリーフ(2)、
奥武島NO.1(初)、ヒナクシ(6,7)、アクガイ(5)、
阿波連ビーチ(5,6)、トウマ(7)、カミグー(5)、
海人(18)、千代頭(15)、東牛(2)、黒島北(初)、
野崎(6)

天候: 晴、晴、晴、晴→雷雨、曇→晴、曇

気温: 25〜30℃

水温: 22〜25℃
 北側は、寒かった。

透明度: 8〜25m
 平均20超。8は夜。

Dサービス
& 宿 泊 先 :
サンフラワー SUN FLOWERのページ

いつもお世話になっている宿です。オーナーはベテランインストラクターで、 ダイビングサービスも併設しています。 少人数で貸切りしたい方や体験ダイビングされたい方には、超お勧めです。 食事は美味しく、スタッフも親しみやすく、アットホームな宿です。

Dサービス: シーフレンド シーフレンドのページ

少人数制で、レベル別、目的別のチーム分けをしてくれ、 ガイドさんもたくさんいるので、カメラ派も安心です。 お客さんも、初心者も常連さんもたくさんいます。 ダイビングだけでなく、マリンスポーツもできますよ。色々なタイプの宿も併設しています。 海鮮居酒屋シーフレンドは、夜のログ付けで利用されるほか、島の人の憩いの場にもなっています。 最近は、泊港のとまりん内に、お土産&器材屋さんもオープンさせています。

旅行社: 今回は利用せず。
株主優待券を利用して、行ってきました。

見た魚たち: デバスズメダイ、アマミスズメダイ、 ミツボシクロスズメダイ、クマノミ6種、イシガキカエルウオ、 ハタタテハゼ、クロユリハゼ、アオギハゼ、コバンハゼ、 オキナワベニハゼ、スケロクウミタケハゼ、ベンケイハゼ、 ヤシャハゼ、ダンダラダテハゼ、クビアカハゼ、 ミナミダテハゼ、ヒメダテハゼ、 タテジマヘビギンポ、ヨウジウオ、チンアナゴ、 チリメンヤッコ、 ウメイロモドキ、スカシテンジクダイ、キンメモドキ、 ヨスジフエダイ、アカヒメジ、ノコギリダイ、 ハナミノカサゴ、ハダカハオコゼ、アゴハタ、ナンヨウハギ、 リュウキュウハタンポ、タテジマキンチャクダイ(yg)、 ミナミハコフグ(yg)、ソメワケイソハゼ、 キンギョハナダイ、ハナゴイ、ハナゴンベ、ヘラヤガラ、 サザナミフグ、アカククリ、 ヤッコエイ

見たエビカニ: オトヒメエビ、バイオレットボクサーシュリンプ、 ウミウシカクレエビ、サラサエビ、 ベンテンコモンエビ、ミカヅキコモンエビ、 イソギンチャクモエビ、チビツノロウソクエビ、フシウデサンゴモエビ、 見た事のないエビ、 キンチャクガニ、クビナシアケウス、イソコンペイトウガニ、 オオアカホシサンゴガニ、オランウータンクラブ(ミナミクモガニ)、 カンザシヤドカリ、コモンヤドカリ、カザリサンゴヤドカリ、フタホシコシオリエビ、 モンハナシャコ

その他の生物: タイマイ、ヒョウモンダコ、 アミメウロコウミウシ(稀)、ミドリリュウグウウミウシ、 シンデレラウミウシ、トンプソンアワツブガイ、コナユキツバメガイ、 ホンカワウミウシ、シモフリカメサンウミウシ、ソライロイボウミウシ、 ミゾレウミウシ、キスジカンテンウミウシ、フリエリイボウミウシ(交接)、 コイボウミウシ(交接)、コールマンウミウシ、セトイロウミウシ、 ニシキツバメガイ、ハナミドリガイ、キイロウミコチョウ、 クチナシイロウミウシ、シボリイロウミウシ、タスジミドリガイ、 フジナミウミウシ、ヨゾラミドリガイ、カイメンウミウシ、 イシガキリュウグウウミウシ、シラナミイロウミウシ、 ゾウゲイロウミウシ、アンナウミウシ、フリエリイボウミウシ、 ウコンハネガイ(yg)、 イバラカンザシ、コブシメの卵、ワレカラ、太陽の砂(Calcarina)、星砂(Baculogypsina)


 3週間ぶり、いや、正確には、19日ぶり、15回目の渡嘉敷に行ってきました。 今回は、純粋にお客さん!?としてです。珊瑚の産卵狙いです。  1日目(5/29)は、移動日です。今回は、JAL便で那覇入りですが、 往路は、マリンライナーとの連絡が悪く、空き時間大です。 …でも、国際通りで、三線屋さんに寄るという目的があります。 早速、ゆいレールに乗り込むと、 軌道のポイント(写真下右)が、 面白くて、思わず写真を撮影。きっと軌道全体がウネウネ動くんだろうな。 ゆいレール軌道 学生時代、製図で使った自在定規を思い出しました。 今回は、重い器材類(約22s)は、前回からホテルに預けてあるので、身軽です。 この器材類の送料、ゆうパックで1900円、 黒猫さんで3790円と、その差1890円。…2倍です。 あと2s減で、黒猫さんも530円減の、3260円。でも、1.7倍です。 あぁ〜、もっと早く気付いていれば良かった。
 閑話休題、目的の三線屋さんは、事前にwebで調べてあった牧志の「ナビィ三線」さんです。 いろいろお話を聞き、無料体験させていただきました。約2時間もです。 工工四(くんくんしー:専用楽譜)の読み方、 勘所(弦を押さえる所)、構え方等。 最後に、 記念写真(写真遥上)を撮っていただきました。 本当に欲しくなってしまいました。…って、帰りには購入してしまったんですけどね。
 2日目(5/30)、天気は晴れ。ガイドは、バンちゃん。 ゲストは、サンフラワースタッフのアンミちゃんが一緒です。他にお二人。 気持ちいい アンミちゃんの希望ポイントは、 「最近、アリガーが多いから、他の所に行きたいなぁ。」とのこと。 まあ、そんなに連続で重なることは、ないでしょう。 さあ、出港です。天気も良く、気持ちがいいです。 ボートが速度を落とし始めました。さて、ポイントは、…。 アンミちゃん、大当たりぃ〜、アリガーケーブルです。 いやぁ〜、びっくりです。こんなこともあるんですね。 微妙な流れがある中、中層を沖の根に向かって移動します。 水に包まれての浮遊感覚が大好きだと言うアンミちゃん。 すごく気持ち良さそう(写真上左)です。 沖の根では、スカシテンジクダイの群れとそれを狙うハダカハオコゼ、 ベンテンコモンエビに会えました。ここの定番ですね。 おっと、何かが、水底のガレ場をシャカシャカと動いていきました。 モンハナシャコです。そっと、近づくと、「しまった、見つかった。」と言う感じで、 窪みに、身体を隠して、こちらを見ていました。 最後は、ちょっとワイドでも撮ってみるかと思って、 花虫網・ヤギ類(よく分からん)を撮っていると、バンちゃんがスーッとフレーム内にイン…。 引き締まった感じ(写真遥上)の写真になりました。
 さて、2本目は、インナーリーフ。 前回、3週間前(5/7)、アンミちゃんと潜った時も、ココでした。 網目鱗海牛 あの時は、寒すぎて、お腹が痛くなって、ゆっくり見ていられませんでした。 今回は、ちょっと暖かいかなぁ。ソフトコーラルがたくさんあります。 モズクもたくさんあります。この島にあるモズクはほとんど全て、 養殖のものが流れて自生するようになったものらしいです。 沖縄で、天然のモズクは、久米島の一部のものだけだと、 物知りのバンちゃんが教えてくれました。もちろん、ログ付けの時にですよ。 このポイントで、すごくレアなウミウシに会えました。 アミメウロコウミウシ(写真上右)で、 きっと「2度と見られないウミウシ」とのこと。 大きさは、1cm弱。透明で、写真を拡大するまで、鱗の様な網目模様があるとは、 気付きませんでした。…この写真、web上では、見られませんね。残念。 図鑑『沖縄のウミウシ』によると、 『背側突起を羽ばたかせて泳ぐ…。稀種。』 だそうです。ちょっと、感動です。 今日の夕方、渡嘉敷入りして合流するウミウシ大好きな O本さんが悔しがるでしょう。ふふふっ。
 ・・・昼過ぎに、早速、デジカメのモニターを写メールすると、 すごく悔しがっていました。 ダンダラダテ でも、大人で優しいO本さんは、島に渡る前に、「コンビニ寄るけど、何かいる?」って。 で、「シュークリーム!」というお子様な自分に対して、 「コンビニのシュークリームも好きだけど、今日は、その気分じゃないから…。」と言って、 ケーキ屋さんのシュークリームを買ってきてくれました。美味しかったぁ〜。 お礼に、ペンションの部屋の引越し(エアコンが壊れてたんだって。)をお手伝いしましたよ。
 そして、夜21時頃。ビーチで、珊瑚の状態をチェックしていたバンちゃんが、帰ってきた様子。 今夜は、産卵なさそうとのことで、 O本さん、アンミちゃん、バンちゃんと4人、サンフラワーのロビーで、 ビール片手に決起集会です。


      「珊瑚の産卵、見られますように!」
      「珊瑚の産卵、見せられますように!」


バンちゃん、すごくお疲れの様子。 そら、タンク背負わずに、一時間もスキンでチェックは、辛いでしょ。
 3日目(5/31)、天気は、晴れ。今日のボートは、 小回りの利くシーフレンドV世です。 船長兼ガイドのバンちゃんと、ゲストはO本さんと自分だけです。 変態常連に対する粋な計らいなのか、隔離政策なのかは分かりませんが…。 「午前中は、行きっぱなしで、じっくり潜りましょう。ホタテツノハゼでも狙いましょうか。」 軟珊瑚卵? という、バンちゃんの提案に大賛成。1本目は、座間味村方面、 外地(フカジ)島、カモラク島よりもっと西のポイント、 奥武島NO.1です。 こちら方面は、初めて来ました。 ちょっと深めですが、多くの共生ハゼ達がいるみたいです。 実際、ミナミダテハゼ、クビアカハゼ、 ダンダラダテハゼ(写真上左)等がたくさんいました。 そして、目的のホタテツノハゼはというと…、残念ながら、バンちゃんしか見ていません。 バンちゃんが、「おっ、いたいた。」と思っていると、フワ〜ッと浮いて、 パクッと捕食して、そのまま、穴に…。無限圧限界時間が、 10分切りそうだったので、さようなら〜、だそうです。 浅場に戻る途中で、渦巻き模様が可愛いタテジマキンチャクダイの幼魚を愛で、 アデヤカバイカナマコを何気なくひっくり返して、 見つけたのは、すごく大きな ウミウシカクレエビ(写真遥上)でした。 さっきのタテキン幼魚よりも大きいかもしれません。 ペアで居たんですが、さすがにペアで撮るのは、至難の業。 とても一人では、撮影できません。O本さんは、10mぐらい先で何かの撮影中。 バンちゃんは、さらにその先5mぐらいの所。 ウコンハネガイ 「う〜ん、一匹だけでも、一人で撮るかぁ。」 ナマコをクルクル回しながら撮影するのに苦労しました。 ナマコさん、目が回ったでしょう。ごめんなさいね。 そして、最後に、今夜の珊瑚の産卵に期待が持てるものに遭遇しました。 何を見たかって? ・・・ソフトコーラルの卵?(写真上右)でした。 本当の所は、ソフトコーラルの卵なのか、他の生物が産みつけたのか、 そもそも卵ではなく、全然別のものなのかも分からないのですが…。 でも、今夜のナイトダイビングに向けて、期待は確実に高まるのでした。
 さて、2本目です。オープンデッキのシーフレV世は、 まともに風を受けるので、寒いです。 で、風を避けるために、デッキに寝てみると、これが暖かい。 日差しで暖められたデッキは、ポカポカ。風も当たらず、日差しも気持ちいい。 上下からのポカポカ攻撃に、マジ寝してしまいそうでした。 そうこうしている内に着いたポイントは、 ヒナクシでした。 目的地の水路の真上にアンカリング。変態ダイビング、本領発揮です。 水深15mの所で、石めくり。石の下を覗いては、また、元に戻す。この繰り返しを45分。 三日月 さすがに、無限圧限界時間が10分切りそうになり、水深を少しづつ上げましたが、 安全停止を含めて、70分のロングダイブでした。 残圧は、60bar以上あり、いかに動いてないかが、わかります。 実際、移動距離は、約15m程。水深15mなので、正方形ですね。 何が見られたかというと、爪楊枝より小さいヨウジウオ、キンチャクガニ、 殻長5mmぐらいのウコンハネガイyg(写真上左)。 この子、ほんとに可愛いよね。そんな感じで、2本目終了。 夜に備えて、2本で終わろうとしていると、O本さんは、3本目に行くという。 結局、こんなに贅沢に潜れるチャンスはそんなにないので、自分も行くことに…。 バンちゃん、ご苦労様です…。
 お昼ごはんを食べ、阿波連小学校の運動会の練習を見ていたら、 なんだかノンビリしてしまいました。 3本目は、アクガイ。 さすがに、最大水深は、10mと浅めに抑えました。 ココでは、小物がたくさん見られました。 シンデレラウミウシの超ygやトンプソンアワツブガイ。 クビナシアケウスやイソギンチャクモエビ。 ゾエア? キンメモドキとスカシテンジクダイの群れる根には、 ミカヅキコモンエビ(写真上右)も 居ました。結構大きな個体で、抱卵中でした。
 さて、21時過ぎ、バンちゃんが、チェックから戻ってきました。 バンちゃんの表情から読み取れる雰囲気は、???。バンちゃん、真剣に話を始めました。 「はっきり言って、今晩、一斉産卵するかどうか分かりません。 ココからは、お金が発生する話です。行きますか?」って。 待っていた人は、みんなそれでも行きたいって。 待機していた人、全員参加決定です。 本日4本目は、阿波連ビーチナイトです。 ゲストメンバーは、5人。O本さんと、去年お会いした大阪のN村さん、 アンミちゃんとアイランズトリップのスタッフのミキちゃん(前回、Mちゃん改め)。 さあ、ENTです。一年ぶりのナイトは、緊張します。 珊瑚の間には、フシウデサンゴモエビやツノガニ属の一種がいます。 ライトの光に向かって、無数の小さな生物が寄ってきます。ちょっと気持ち悪いです。 枝珊瑚をジッと照らしていると、なにやらピンク色の 丸いモノ(写真上左) が…。 「もっ、もしかして、これが珊瑚の卵か!!!」と思ったのですが、 どんどん集まってくるし、よく見ると黒い目のようなものがあります。 一世貸切 珊瑚の卵って、いわゆる卵ではなく、「バンドル」という精子と卵子の詰まったカプセルで、 詳しくは知らないのですが、水面で弾けて…、というものらしいです。 だから、光に集まってきたり、目があるのは、おかしいんです。 この子達は、カニやヤドカリの幼生「ゾエア」のようです。 写真拡大してみてわかりました。 …結局、珊瑚の産卵は、見られませんでした。う〜ん、残念。 1日に4本という、長い1日が終わりました。 あれっ、4本/日って初めてかもしれません。 あぁ〜、窒素が溜まり過ぎだぁ〜。
 4日目(6/1)、晴れ。1本目は、 トウマ。好きなポイントの一つです。 大きなシーフレンドTに、ゲストはO本さんと2人だけ。 船長兼ガイドのバンちゃんの他、アンカーマンとして、 ミユキちゃんが同行してくれました。 さあ、貸切状態(写真上右)で出港です。 なんと、贅沢でしょう。 2本目からは、ゲストが増えるんですが…。 ENTして、沖に移動していく途中には、 バフォッバフォッと砂を巻き上げながら、ヤッコエイが食事中。 すぐ上には、おこぼれを狙うメイチダイ。 さらに進んで、バンちゃん着底。 ヤシャハゼです。自分が撮影を始めると、 O本さんには、10mほど離れた場所で、別の個体を教えていました。 夜叉 ヨーッシ、引っ込めちゃってもいいから、気楽に撮れるぞ。 でも、ゆっくりゆっくり近づいていく。 遠くから、ストロボ焚いて、慣れさせて、驚かせないように、慎重に慎重に…。 そうやって撮ったヤシャハゼ(写真左)は、 なんだかとても嬉しい。でも、カメラの性能の限界なのか、腕が悪いのか解像度が今一。 そして、近づきすぎて、身体半分穴の中に…。一旦、後退すると、また出てくる。 あれっ、撮影中の個体の向う側3mの所に別のペアが…。保険ができた。 結局、2箇所のペアに約12分。動画を含めて、約30カット撮影。 バンちゃんを見ると、アゴハタを紹介してくれた。なんだか間抜けな面構えだ。 そして、帰り道にまた、ヤシャハゼを発見。約2分。10カットほど撮影。 結局、O本さんが撮影していた個体と合わせると全部で10個体ぐらい居たようだ。 すごいポイントだ。最後は、浅場で、シモフリカメサンウミウシ、 ソライロイボウミウシ、生きている太陽の砂を見て、終了。 黄筋寒天海牛 そういえば、ミユキちゃんは、本当にアンカリングの時にスキンで潜った後、 船上で留守番、そのまま帰港でした。
 2本目は、カミグー。さっ、寒いよぉ〜。 なんと最低水温22℃だった。 でも、ウミウシには、たくさん会えました。 定番だけど、透明感のある水色と白と黒のラインがきれいなミゾレウミウシ。 食べたら美味しそうなキスジカンテンウミウシ(写真右)。 フリエリイボウミウシやコイボウミウシの交接、 定番のコールマンウミウシはまだ幼体で、小さく可愛かった。 半透明のクリーム色の身体にオレンジ色の縁取り、 白いラインと紫の斑点がきれいなセトイロウミウシ。 ホントに、ウミウシ三昧の一本でした。
 さて、今日もナイト待機です。21時前からウェットに着替えて待っていると、 今日はタンクを背負ってチェックに行っていたバンちゃんが戻ってきました。 産卵の兆候はないものの、全員待機続行することに。 バンちゃんは、再度チェックの為、本日5本目に突入。 戻ってきたバンちゃん、「今日は無さそう。夜中にあったら、ごめんねぇ〜。」 22時過ぎまで、待機しましたが、本日解散です。
 5日目(6/2)の天気は、晴れ。バンちゃんチームのゲストは、3人。 1本目は、海人です。 前回、撮れなかったあのエビさんにリベンジです。 まずは、定番のトウアカクマノミ(写真下左)です。 相変わらず、卵のお世話に一生懸命です。 トウアカ 前回(5/5)に見た卵は、 鮮やかな赤で、目も分かりませんでした。 あれから、28日経った今回の卵は、ちょっと 黒っぽくなった赤で、目は、はっきり分かります。 1ヶ月の間に成長したんだぁ〜!、という訳ではないようです。 ジャック・T・モイヤー氏の著書によると、 「クマノミの産卵は、一年を通じて、ほぼ1ヶ月に1回。」 まあ、温帯の海のクマノミは、状況が違うらしいが…。 だから、これは同じ卵ではなく、1ヶ月違いの別の卵だと思います。 色と目の有無の違いは、数日の違い…今回の方が数日余分に成長したものと、推定されます。 そう考えると、残念なことがあります。 前回(5/5)の3日後(5/8)にも、海人に潜ったんです。 3日前に潜ったばかりだったので、卵に近づいて観察せず、 観察している人(ヒトミ)を観察していました。 その時の卵は、もしかしたら、今回と同じ黒っぽい赤で目があったかもしれません。 う〜ん、残念。
 さらに深場に進むといつものジャングルジム状の漁礁には、アカククリが 悠然と泳いでいました。そして、ついに、リベンジの時が来ました。 紫拳闘家拡大 そのエビは、10cm×8cm程度の穴の奥、15cmぐらいの所に居ます。 覗いてみると、確かに居るようです。 ただ、注意しなければいけないのが、 ライトで照らすと、さらに物陰に隠れてしまうということです。 さあ、撮影開始です。ストロボは、強制発光。 ピントは、暗すぎて合わないので、事前にフォーカスロックしておきます。 穴の外で、目測15cmの所にカメラを向けて、シャッターを半押し、 そのまま、穴の入り口に持っていき、方向の検討をつけ、シャッターを押し切ります。 だめだぁ〜、写っていな〜い。もう少し下向きだぁ〜。 今度は…、しまったぁ〜、半押しが外れて、ピントがぁ〜。 でも、紫色のものがボンヤリ写ってるぅ〜。 …と、トライする事、8カット。何とか撮れました。 念願のバイオレットボクサーシュリンプ(写真上右)です。 左ハサミ脚の後ろには、ペアの片方も写っています。ほとんど見えませんが…。 すごく綺麗ですよねぇ。見慣れたオトヒメエビの色違いなだけなのに、そのレア度で、 こんなに注目度が変わるんですねぇ。 海牛四種 「あのハタタテハゼも、深場に居る少数派だったら、アケエボノハゼより人気があったかも!」 と考えることがありますが、それと同じですね。でも、きれいだなぁ。 ところで、この写真は、トリミングしたものですが、 オリジナルには、 ベンケイハゼと(写真遥上)一緒に写っています。 これはこれで、いい写真だと思います。バンちゃん、ありがとうねぇ。
 さて、2本目は、 千代頭。 ココでは、コナユキやニシキツバメガイ、ハナミドリガイやキイロウミコチョウ、 そして、クチナシイロ、シボリイロ、シンデレラウミウシ等、 ウミウシ三昧(写真上左)でした。
 さて、夜20時頃、いつものようにホテルのロビーで待機の待機をしていると、 すごい雷雨。時間になっても、集合場所に行くに行けず、 アンミちゃん、ミキちゃんと「さすがに、この雷じゃ、中止かなぁ。」と話している と、電話が…。「行きますよぉ〜!」って。 雷雨の中、決行。 ポイントは、もちろん、阿波連ビーチです。 今日は、バディー単位で、指示された場所から動かず、ジッと待ちます。 目の前の珊瑚を見続けます。 でも、初の経験なので、どれが産まれそうなのか分かりません。。 TVとかで、産まれる瞬間とか、産まれた後にたくさん浮遊しているのは、 見たことはありますが、そこに至る直前の状態とか分からないのです。 何個かの珊瑚の卵らしきものの浮遊している姿は、見えました。 珊瑚産卵瞬間拡大 周辺で、産卵している珊瑚があるはずです。30分程して、 後ろから、水中でもはっきりと、「きゃぁー、すごぉ〜い!産まれたぁ〜!!」と 声が聞こえてきました。アンミちゃんとミキちゃんの声です。 バディーのO本さんと一緒に、その珊瑚のところに行きました。 産まれています。ただ、もうほとんど終了直前という感じで、 テレビで見たことのある「今にも産まれそう!」というのは、 残り少ししかありませんでした。それでも 珊瑚の産卵(写真遥上)を見ることだできたのです。 一粒、ポワーンと離れていきました。感動です。 一つの30cmぐらいの珊瑚を4人で取り囲むように、見ています。 アンミちゃんが、「ココッ、ココッ!」と教えてくれます。 みんな大興奮です。写真を拡大してみると、 産卵の瞬間(2枚組写真右)が写っていました。 約10秒後の同じ場所の写真を並べてみました。卵がなくなっていますよね。 この旅立つ瞬間をこの目で、見れたのです。幸せな感じがしました。 よく見ると、一昨日、珊瑚の卵と間違えたカニの妖精、いや、幼生「ゾエア」くんが、 卵の旅立ちを見守っていました。
 後日談ですが、次の日にも、プロカメラマンに同行したミキちゃんから、 「申し訳ないくらい見られました。」との報告を受けました。 翌日の方が多く産卵されたようです。 また、07/06/10情報では、隣の座間味村阿嘉島で、6/6,7に一斉産卵があったらしいです。 ちょっと悔しいですけど、ホントに神秘的で、感動的でした。最初から、欲張り過ぎないように…。 きっと、来年は、もっと感動できるでしょう。今から、ワクワクです。
 6日目(6/3)、天気は曇り。まだ、昨夜の感動が残っています。 さあ、残りのダイビングを楽しむぞぉ〜。 ハナビラ 今日からは、夕食で、ビールも飲めるし…。 1本目は、東牛です。ココも座間味側のポイントです。 ユビエダハマサンゴの郡体が広がっています。ということは、ニシキテグリに会えるかも…。 天気も…、日が差してきた。 ブリーフィングで、「曇のままだったら、見られたかもしれませんねぇ!」 と言うバンちゃん、…くそっ。 ENTして、「ニシキテグリ」と書いているバンちゃん。 「居たんだ!」と思って近づこうとすると、すごく驚いている様子。 その後、NGサイン。あとで、聞くと、とんでもない驚き方をし、 未だかつてない勢いで、逃げていったらしいです。 近くに大きな魚が現れたのに驚いたようで、 あのピョコッ、ピョコッとしか動かないニシキテグリが、 ビューッと泳いだらしいです。見てみたかったぁ。 その後は、いつもは素通りしてしまうのですが、昨夜の産卵の影響か、卵を守る ハナビラクマノミ(写真上左)を撮ってしまいました。 他には、チリメンヤッコ、ミナミハコフグygや、シラナミイロウミウシなどを見て、 EXTしました。
 2本目は、 黒島北。初のポイントです。 シーフレンドV世で、午前2本行きっぱなしなので、移動は楽でした。帰りは遠いですが…。 当初は、ドリフトの予定でしたが、若干ウネリがあるので、 うねりの少ない所でのアンカリングとなりました。 入ってみるとあまり流れはなかったのですが、 いつもは、結構流れていて、ドロップオフの壁の途中にあるクレバスが、 金魚花鯛雄 ちょうど良い待避所となるようです。ここの横穴、じっくり見てみたいです。 この時は、ヤッコエイが慌てていました。そういえば、 キンギョハナダイ雄(写真右)は、 かなり寄らせてくれました。綺麗でしたよ。
久しぶりに予定のない午後は、マッタリノンビリ、三線の練習をしながら、過ごしました。 そうそう、お昼から、生ビールを頂いたのは、言うまでもありません。もちろん、夜も飲みました。
 7日目(6/4)です。天気は、曇り。 来島時は、この日に帰る予定でしたが、延泊してしまいました。 朝、集合場所に行くと、O本さんの様子が…。 急な用事で、1日早く帰ることになったようです。 残念です。でも、珊瑚の産卵、見られて良かったねぇ。 また、一緒に潜ろうねぇ。
 さて、1本目は、 ヒナクシ。 オトヒメエビが無償に可愛く見えるのは、バイオレットボクサーシュリンプのおかげでしょう。 ココでの一番印象的だったのは、ワレカラです。 一生懸命、写真を撮ろうとしましたが、彼らの居るガヤが、うねりで、大きく右左に…。 必殺技「置きピン」を駆使しても、まともには、撮れませんでした。
 2本目、今回の最後のポイントは、野崎。 サンフラワースタッフのアンミちゃんとヒトミが、朝の仕事を早めに片付けて、 一緒に潜ってくれます。嬉しいです。 コブシメ卵 ENTして、沖に行くと、チンアナゴがいました。 チンアナゴを見たいと言っていたヒトミ、きっと喜んでるだろうと思っていると、 ヒトミはバンちゃんの後ろを違う方向を向いて進んでた。もしかして、見ていないの。 あとで、確認すると、やっぱり見ていませんでした。 気持ちよく、潜っていると、ハナゴイもきれいに舞っていました。 最後は、今にも孵化しそうなコブシメの卵(写真左)。 あぁ〜、楽しかったぁ。
最後の夕食は、サンフラワースタッフのアンミちゃん、ヒトミ、ユウスケと一緒に、 居酒屋シーフレンドで…。 アイランズトリップのミキちゃん、森野さんも合流して、 最後の夜を食べて、飲んで、楽しかったで〜す。
 8日目、最終日(6/5)です。器材は、ゆうパックで送りました。 ユウスケが港まで、送ってくれます。 非番のヒトミも那覇に行くとのことで、一緒です。 ホテルを出発すると、留守番のアンミちゃんが、見えなくなるまで、手を振ってくれました。 ちょっと、寂しいです。港では、ミキちゃんと森野さんも那覇に行くらしく、一緒になりました。 なかなか折り畳めない折り畳み自転車を持っていくようです。 出港してまもなく、サンフラワースタッフとの写真を撮ってないことに気付き、 代表して、ヒトミと(写真下右)撮ってもらいました。 宿代表 泊港に着いた後、ヒトミとミキちゃん、森野さんに昼食に誘っていただき、ご一緒することに。 ヒトミが一人別行動、自転車で迷っている間に、3人で新都心まで歩いて移動。 スポーツデポで水着をチェックしたり、美味しいパン屋さん「アルザスの森」で、 パンをゴチ(ミキちゃんサンキュ!)になったり、そして、ヒトミと合流して、 なぜか「バーミヤン」へ。みんなで、いろんなものを注文して、シェアして食べたら、 あっという間に、なくなりました。美味しかったぁ。 この後、歩いて国際通りに向かうと言う自分に、森野さんが自転車を貸してくれました。 お陰様で、 無事、「ナビィ三線」に着き、無料体験の後、購入できました。 いつの間にか、降り出していた雨。「ナビィ三線」さんでも、傘を頂き、 濡れずに牧志駅まで行けました。ありがとうございました。 借りた自転車は、牧志駅に置き、場所を写メールで連絡。本当に助かりました。 牧志駅から、ゆいレールで、那覇空港へ。そして、名古屋へ。 無事、帰宅しました。


 最後に、サンフラワーのシローさん、みのりさん、スタッフのアンミちゃん、ヒトミ、ユウスケ、 本当にお世話になりました。涼太、美涼ちゃんも元気でね。楽しかったです。 ペペロンチーノもカルボナーラも親子丼も美味しかったです。 あれっ、夕食ではなく、賄い料理の昼食がすごく印象に残っています。ホント、美味しかったです。
 ガイドのバンちゃんをはじめとする、シーフレンドのスタッフの皆様、ありがとうございました。
 アイランズのミキちゃん、森野さん、ありがとうございました。ご馳走様でした。
 また、一緒に潜ったり、飲んだりしていただいた、常連のO本さん、大阪N村さん、I野さん、 K林さん他、友人になっていただいた皆様、ありがとうございました。 今回も楽しく過ごせました。感謝しています。 また、次回も、よろしくお願いいたします。

2007/6/10   小西


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