4晩連続ナイトダイブ!
珊瑚の産卵 in 渡嘉敷!!



ついに完成!?自作ハウジング
昨年9月に着手したデジタル一眼の
自作ハウジングが、一応完成。
今回、30m防水試験を実施して、
更に、デジ一のニコンD40をいれて、
水深25mでの撮影や、珊瑚の産卵
の撮影に成功しました。



デジ一の1stダイブ
自作ハウジングにデジ一D40を入れて、
水深25m海人のトウアカクマノミまで、
行ってきました。無事撮影でき、
ちょっと感動…。(D40撮影)



ゾウゲイロウミウシの交接
邪魔しないように…、でも、しっかりと
観察させていただきました。
このウミウシ、普通種ですが、
ミゾレウミウシと並んで、
好きなウミウシの一種です。
微妙な透明感が、好きです。



ベニハゼ属の一種
ベニハゼの仲間は、多くの未記載種が
います。図鑑に載っていないこんな子を
見つけると、ウキウキしちゃいます。



感動!珊瑚の産卵!!!
感動の瞬間に立ち会えました。
スギノキミドリイシの産卵です。
前々日に見たウスコモンサンゴ
の産卵も感動しましたが、それを
越える感動でした。(D40撮影)



阿波連ビーチ
天気も良く、ダイビングの合間の
気持ちのいいビーチでのひと時を
過ごせました。


日程: '08年5月18日(日)〜5月26日(月)

2船DIV(FD @SF) × 6日 = 12ダイブ
1船夜DIV(FD @SF) × 1日 = 1ダイブ
1浜夜DIV(FD @SF) × 3日 = 3ダイブ

 合計 16ダイブ

ポイント名:
 (回数)
トウマ(9)、シル(初)、海人(23,24)、灯台下(13)、
奥武島No1(2)、レック92(3)、千代頭(19,20)
カミグー(6)、野崎(8)、阿波連ビーチ(7,8,9)、
アリガーケーブル(14)、儀志布水路(8)

天候: 19雨→曇、20曇→晴、21晴→曇、
22曇、23曇→晴、24晴、(25晴)
19日、台風4号が沖縄本島南500qにあり。

気温: 25〜29℃

水温: 22〜26℃

透明度: 5〜35m

宿 泊 先 : サンフラワー SUN FLOWERのページ

いつもお世話になっている宿です。オーナーはベテランインストラクターで、 ダイビングもできます。 少人数で貸切りしたい方や体験ダイビングされたい方には、超お勧めです。 食事は美味しく、スタッフも親しみやすく、アットホームな宿です。 最近は、ダイバーよりも、家族連れが多いかなぁ。阿波連ビーチまでは、徒歩1分。 カクレクマノミにも簡単に会えますよ。


Dサービス: シーフレンド シーフレンドのページ

少人数制で、レベル別、目的別のチーム分けをしてくれ、 ガイドさんもたくさんいるので、カメラ派も安心です。 お客さんも、初心者も常連さんもたくさんいます。 ダイビングだけでなく、マリンスポーツもできますよ。色々なタイプの宿も併設しています。 海鮮居酒屋シーフレンドは、夜のログ付けで利用されるほか、島の人の憩いの場にもなっています。 最近は、泊港のとまりん内に、お土産&器材屋さん「美ら島」もオープンさせています。

旅行社: 今回は利用せず。
往復とも株主優待券を利用。 株主優待は、延泊等による変更が楽チンです。

見た魚たち: チンアナゴ、ヤシャハゼ、セホシサンカクハゼ、ツマグロサンカクハゼ、 アオギハゼ、ベニハゼ属の一種(通称:ナカチベニハゼ)、ベニハゼ、 ベニハゼ属の一種−5(「日本のハゼ」より)、 シマイソハゼ属の一種−1(「日本のハゼ」より)、オキナワベニハゼ、 オグロクロユリハゼ属の一種、ハタタテハゼ、モヨウシノビハゼ、 オニダルマオコゼ、タテジマキンチャクダイ(幼)、 ケラマハナダイ、カシワハナダイ、キンギョハナダイ、 アマミウシノシタ、クロヘリイトヒキベラ、ツユベラ(幼)、イロブダイ(幼)、 デバスズメダイ、トウアカクマノミ、クマノミ、 ハマクマノミ、カクレクマノミ、ハナビラクマノミ、 ミツボシクロスズメダイ、 キンセンイシモチ、スカシテンジクダイ、キンメモドキ、 アカククリ、ツバメウオ、イソマグロ、ロウニンアジ、 エリグロギンポ、イシガキカエルウオ、リュウグウベラギンポ、ハナヒゲウツボ、 ノコギリダイ、ハダカハオコゼ、ユカタハタ、ゴマモンガラ(ジャノメナマコを喰ってた。)、 モンガラカワハギ(幼)、ハナミノカサゴ、ニライカサゴ、 ナンヨウハギ、コクテンフグ、ヒメテグリ

見たエビカニ: ロングクローシュリンプ、ムチカラマツエビ、オトヒメエビ、 ゴシキエビ、フシエダサンゴモエビ、ベンテンコモンエビ、 クリイロサンゴヤドカリ、フタホシコシオリエビ、 コシオリエビ属の一種、

その他の生物: クロボウズ、シライトウミウシ、ニグラ、ゾウゲイロウミウシ(交接)、 サガミリュウグウウミウシ、オハグロツバメガイ、ホンクロシタナシウミウシ、 コールマンウミウシ、クロヘリアメフラシ(5o)、シンデレレウミウシ、 ゼニガタフシエラガイ(100o)、コイボウミウシ(桃色)、イガグリウミウシ、 コンシボリガイ、ミゾレウミウシ、モザイクウミウシ、センジュミノウミウシ、 カイメンウミウシ?、 ウサギガイ科の一種(ベニキヌヅツミガイの桃色個体)、ユキミノガイ、 ホシダカラガイ、 ミミイカの卵、コブシメ、ヒメダンゴイカ、 イバラカンザシ、 タイマイ、 ウスコモンサンゴ(産卵)、スギノキミドリイシ(産卵)


 19回目の渡嘉敷。なんと1週間ぶりの再訪です。 今回は、珊瑚の産卵と自作ハウジングの防水実験(耐圧試験)が目的です。 前回、島を去るときに、南洋上にあった台風2号。この一週間の間に、3号、4号も発生しました。 これらの台風の影響で、水温が下がったようです。だから、珊瑚の産卵…、 アマミウシノシタ バンちゃん予想(5/20前後)通りに、行われるのか心配です。 ライナーの中で、常連のO本さんと、合流。今回もよろしくお願いします。 そして、その友人S山さんも、1日繰り上げて、一緒に渡嘉敷入りです。
 2日目(5/19)、朝は土砂降り状態。1本目は、11時からになりました。 ポイントは、 トウマ(9)。 ガイドは、バンちゃん。ゲストは、O本さん、S山さんとで3人。 はるかガイドの別チームで、常連のB長さんとF原さんがいます。 さあ、自作ハウジング(写真遥上)の防水実験です。 前回の水没のトラウマか、過呼吸になって、潜行できません。 自作ハウジングは、バンちゃんに任せて、呼吸を整え、なんとか再潜降。 でも、自作ハウジングは、浮力が大きすぎ、置いて行くことに…。 とりあえず、5mの防水実験は、成功です。 さて、沖の砂地でヤシャハゼ、チンアナゴを見た後、小さな根で、 オニダルマオコゼを見せてもらいました。 その後、バンちゃんの足元にいた大きな 30m防水実験 アマミウシノシタ(写真上右)。 ふと、「ムニエルにしたら美味しいのかな。」と考えちゃいました。シタビラメじゃないって…。 EXT直前、別チームで潜っていた常連のB長さんの誕生日記念の横断幕が…。 記念撮影です。おめでとうございます。
 2本目は、初めての シル(初)。 サンフラワースタッフのユウスケが、ファンダイブデビューです。 ハウジングには、ウェイト2sを装着しました。 小さな岩礁交じりのなだらかな砂地を、ゆっくり進みます。 水深10、15、20…。大きな根に達すると、25mです。 事前打合せしてあったので、自分だけ、さらに深度を下げました。 水深29.4m(写真上左)。ほぼ30m達成です。 ボタン・ダイヤル類を操作してみましたが、水没の兆候は、ありません。 水没センサとして入れてあるティッシュ。 濡れると赤い線が滲みます。…滲んでいない。「成功です。やったぁ〜。」 ふと、みんながいる根を見上げると、器材脱着している人が…。 水没なし 初ファンダイブのユウスケが、何かトラぶったのかと思いましたが、 ウェットスーツの背中のファスナーを閉め忘れたO本さんでした。(文末に注釈あり。08/06/09)
 ログ付け時、誕生祝いに、B長自ら持参したケーキとシーフレンド特製ケーキを頂きました。
 3日目(5/20)。曇り。 O本さんが来る前に、バンちゃんとS山さんと3人で、密談です。内容は、後ほど…。 さて、1本目は、 海人(23)です。 自作ハウジングには、デジタル一眼カメラを搭載しました。バンちゃんに協力してもらい、ENT。 そのまま、アンカー沿いに中層ブイ付近まで潜降し 水深10m(写真上右)で確認、…水没はなし。 中層を移動した後、水深25mまで、急降下して行きます。 いつものトウアカクマノミ(写真遥上)を撮ってみました。 やっぱり、一眼はいいですね。シャッターを押した時の感触が違います。 カシャッという音というか、振動が心地よいです。 一文字祝 もともと調整前で、色々不具合もありますが、大成功と言っていいでしょう。 むちゃくちゃ嬉しいです。 部品提供していただいたO本さん、ありがとうございます。 そのO本さんとトウアカの上にカクレエビが乗ってクリーニングするのを粘りましたが、 タイムアウト。ジャングルジムで、アカククリ&ツバメウオを見て、浅場へ移動しました。 ボート下の中層で、前述の密談を実行です。バンちゃんが示偏「ネ」、S山さんが、「兄」。 二人合わせて、水中人文字 「祝」(写真上左)の完成で〜す。O本さんの700本のお祝いです。 おめでとうございま〜す。O本さんも、めっちゃ受けてます。 …って、自分は、何をしてたかって。2人の姿を、3台のカメラで、撮影していました。 それにしても、30秒以上、あの姿勢は辛かったことでしょう。
 2本目は、 灯台下(13)。自作ハウジングは、ホテルに置いてきました。 ナカチベニハゼ 浮力が大きく、グリップがなくて持ちにくく、 カメラに届かないボタンがあったり、内蔵ストロボはケラレル等、 まだまだ、実用に耐えないので…。 さて、久し振りのストレス(水没懸念!?)の少ないダイビング、 ベニハゼ類をゆっくりと、探すため、トンネルに最後尾で入ります。 入って左折、急に暗くなった辺りの左側面にいました。 ベニハゼ属の一種(写真上右)です。 未記載種のようで、仲間内では、通称:ナカチベニハゼと呼んでいます。 自分は、初撮影でした。むっちゃ嬉しいです。 トンネルを出たゴロタ広場では、各人小物探し…。 オトヒメエビの超ygや、ミミイカの卵、ツユベラygの他、 ゾウゲイロウミウシの交接(写真遥上) やヒメテグリが印象的でした。
 さて、夕食前に、サンフラワーの腕白坊主の涼太を連れて、お散歩です。 携帯元気パワー 阿波連小学校の校庭から、シーフレンド方面に抜けると、新人ガイドのアヤカに遭遇。 同じように、スタッフのお子様、ウタ君とココちゃんを子守中でした。 子供同士は、もちろん顔見知りで、合流して、パワー100倍。 そのまま、ビーチに行き、 走りまわって(写真左)います。 自分も走り回ったので、ビールが美味しいはず…。でも、我慢です。 今晩から、バンちゃんが珊瑚の産卵調査のナイトダイビングに行ってます。 今日は、産まないだろうという話でしたが、いつでも潜れるように待機です。 …結局、この日は、ナイトありませんでした。
 4日目(5/21)。晴れ。1本目は、 奥武島NO.1(2)です。 岩と砂が交ざった水深25mの海底を 海兎貝科一種 ホタテツノハゼを求めて、ゆっくりと移動。 …会えませんでした。でも、尾鰭が黄色い クロユリハゼ属の一種に会えました。浅場に戻り、 奥武島を回り込むように移動をすると、少〜し流れが…。 なにか出そうな気配。…ハイ、出ました。 イソマグロが16匹。数えちゃいました。 そのまま、流れに乗って行くと、だんだんスピードUP。 すごく気持ちのいい流れです。まさに、ドリフトって感じでした。
 2本目は、レック92(8)。 沈船ポイントです。1本目が深目だったので、沈船は、上空?から眺めるだけにして、 すぐに浅場に移動。ココで見たのは、ベニキヌヅツミガイの色彩変異(桃色)と思われる ウサギガイ科の一種(写真上右)でした。 ホント綺麗なピンク色でしたよ。
 さて、午後は、自作ハウジングの簡易改良。 ボタンを調整し、浮力対策にウエイトを貼り付け、 ストロボの拡散板もペットボトルと白いゴミ袋で作りました。 見た目は、悪いですが、ナイトダイブに連れて行けそうです。 今夜は、団体さんのリクエストで、ボートナイトダイブ決定してます。
 3本目、ナイトのポイントは、千代頭(19)。 ゲストは、O本さんとS山さん。別チームに、ショップの団体さん8人がいます。 D40デジ一初ナイト 来たがっていたB長さんとF原さんは、明日帰るので、留守番です。 また、今回、S山さんの50本記念です。おめでとうございます。 自分の700本でもあります。まあ、夜なので、特別なことはしません。 まず、バンちゃんが、珊瑚の産卵兆候調査に入りました。 船上で、1時間近く待機しましたが、この日は、通常のナイトダイビングとなりました。 ナイトとはいえ、透明度が良く、ライトが照らしている所は、はっきり見えます。 伊豆の昼、透明度2〜3mの時がありますが、それより見えます。 珊瑚の間に、甲殻類の眼が光っています。ウミウシもたくさんいました。 中でも、 ゼニガタフシエラガイ(写真上左)は、 大きく、迫力ありました。早速、自作ハウジングで、撮影してみました。 イガグリウミウシ 拡散板の効果も上々です。 少し、レンズの画角が広く(24mm相当)、周辺部に明るい部分ができました。 明日は、もう少し近づくか、少しテレ側(35mm相当)で、行こうと思います。
 戻ってくると、気持ち良さそうに酔っ払っているB長さんとF原さんに合流。 S山さんの50本と自分の700本、昨日のO本さんの700本を祝って、乾杯です。 日付が変った瞬間には、S山さんの誕生日の乾杯もしました。おめでとう。 結局、1時近くまで、飲んでしまいました。この後、1人ログ付けで、気付きました。 今日のナイトは、701本目だったことを…。
 5日目(5/22)。曇り。O本さんは、昨夜宣言したとおり、朝一は、お休みです。 コブシメ 本日お帰りのB長さん、F原さんに見送られ、2人の分まで珊瑚の産卵を見ることを誓い、 1本目に出発です。 ポイントは、 カミグー(6)。 ゲストは、S山さんと二人です。 後で数えたら、渡嘉敷200本目の記念ダイブでした。 おめでとう!って、誰も知らないけど。さて、透明度がかなりいい中、ノンビリと漂います。 タイマイが枝珊瑚の上を移動中です。ちょっと、ダッシュ。 S山さんと挟み込むような形で、写真を撮りましたが、 なんだか違和感が…。左後ろのヒレがありません。サメに襲われたのでしょうか。 自然界の厳しさ、怖さというものを感じました。最後は、ボート下で、 イガグリウミウシ(写真上右)や、コンシボリガイにも会えました。
 2本目は、野崎(8)。 ENTしてすぐ、産卵中の コブシメ(写真上左)を発見。 そのまま、沖の砂地でヤシャハゼ探索。いましたいました。 浅場に戻って、ハナヒゲウツボyg。この子は、20日前にもココにいましたね。 あまり成長していないなぁ。クロヘリイトヒキベラも奇麗でした。 安全停止中に、イシガキカエルウオやクリイロサンゴヤドカリと遊んでいると、 記念ダイブ撮影 バンちゃんが、S山さん誕生日&50本記念の横断幕を…。 ナイトで撮れなかった、水中記念撮影です。おめでとうございます。 そして、誕生日&50本&700本&700本の 記念撮影(写真右)もしてくれました。 おめでとう&ありがとう。
 夜、少し早めに集合場所へ。さあ、今夜は見られるでしょうか。 既に、バンちゃんは、調査に行っています。 ショップの団体さんは、調査結果を待たずに、夜のビーチに出発していきました。 約20分後、ビーチの方から、ライトの光が近づいてきました。 フル装備のバンちゃんの顔は、微妙な表情…。 「一部、産まれそうなのがあります。行きましょう。」
 ポイントは、 阿波連ビーチ(7)。 フル装備で、ビーチまでの100m徒歩移動は、辛いです。 D40ウスコモンサンゴ さらに、ビーチを30m。でも、珊瑚の産卵に立ち会うためなら…。 腰まで、水に入り、マスクとフィンを装着。さぁ、潜降開始です。 少し進んだところで、バンちゃんが、サンゴを覗き込んでいます。 「産卵してます。急ぎましょう!」 どうやら、今のサンゴ、すでに、放卵した後のようです。 急いで、移動再開です。そして、 ウスコモンサンゴ(写真左)の産卵に立ち会えました。 数個の卵が、サンゴの上方を漂っています。嬉しいですねぇ。今年も、また立ち会えた喜びが、広がりました。 このサンゴの卵は、小さめで、産まれて来る瞬間は、よく分かりません。 ジッと、見ていると、どこからともなく、卵が現れ、浮いていきます。 一昨年'06年の産卵と同じ雰囲気です。ほんの5分ほどで、終了してしまいました。
 EXT後、産卵に立ち会えたことを喜び、乾杯しました。 この夜は、部分的な小規模産卵だったようです。 明日、もう少し規模が大きくなるかも…、明日ダメなら、来月になっちゃうかなぁ。 贅沢な話ですが、少し物足りません。昨年 '07年の産卵 モザイクウミウシ と比較し、それ以上を求めてしまいます。 自然相手なので、そう上手くはいかないことも分っているのですが…。
 6日目(5/23)。曇り→晴れ。 1本目は、アリガーケーブル(14)。 沖の根で、ベンテンコモンエビ、スカシテンジクダイ&ハダカハオコゼの他、 ベニハゼ属の一種(写真遥上)に会えました。 図鑑「日本のハゼ」で、sp.5と紹介されている子です。可愛いですねぇ。 浅場に戻ってからも、センジュウミウシや モザイクウミウシ(写真上右)、 シマイソハゼ属の一種(sp.1)にも会えました。充実した1本でした。
 2本目は、千代頭(20)。 一昨日のナイトとは、全然違う雰囲気です。 アユカワウミコチョウ、センテンイロウミウシなどのウミウシ類の他、 クマノミ、ミツボシクロスズメダイ、モンガラカワハギなどの幼魚は、 上天気 癒してくれますねぇ。 そうそう、ゴマモンガラが、ジャノメナマコを食べていたのは、迫力ありました。
 3本目は、 阿波連ビーチ(8)ナイトです。枝珊瑚の一斉産卵に期待大です。 水中で、86分も待っていたのに、結果は産卵せず。 昨日と同じウスコモンサンゴの産卵は、少しだけ見られました。 明日、帰る予定のS山さん、無理に潜らなくて、良かったですね。
 7日目(5/24)。晴れ。 1本目は、 儀志布水路(8)です。 砂地では、リュウグウベラギンポ2匹が、追いかけっこをしています。 片方がヒレを思いっきり開いて、フラッシングしています。 求愛行動か!とも思いましたが、しばらく見ていたら、 一方が噛み付き、噛み付かれえた方が逃げていったので、縄張り争いだったのでしょう。 いいものを見させていただきました。他には、定番のタイマイ、カクレクマノミ。 ハタタテハゼも根性のある個体がいたので、ゆっくりじっくり観察できました。 ニライカサゴ それにしても、今日は、ほんとに いい天気(写真上左)。 波もなく、ボートでの移動が気持ちいいです。
 2本目は、 海人(24)です。 ずっと気になっていたシノビハゼに似ているハゼ、属が違うモヨウシノビハゼでした。 今日もトウアカクマノミ、アカククリ、ツバメウオを見に行きましたが、 自分は、5p位のハナミノカサゴygを見つけて、眺めていました。むちゃくちゃ可愛いですよ。 …と、ロウニンアジが出現。すげぇ〜。最後は、 ニライカサゴ(写真上右)の捕食シーンを見て、終了です。
 夜、ナイトダイビング4夜目です。 バンちゃんは、5夜目。皆、疲れが溜まってます。 「今夜は、やめておく。」と行っていたO本さんは、バンちゃんの 「今夜は、絶対産む!」と言う言葉に、励まされ、 ミドリイシ産卵2 元気が出たようです。 ゲストは、2人だけ。スタッフ含め5人で、 阿波連ビーチ(9) を潜ります。 今夜は、疲れの溜まっているゲストのために、軽トラで装備を運んでくれました。 ビーチまでの100mとはいえ、助かります。 ビーチは、なんとなく生臭く、期待が膨れ上がります。 今夜こそ、産まれてくれぇ〜と思いながら、ENT。 移動していると、なんとなく雰囲気が違います。 バンちゃんが、指さした枝珊瑚の上空には、 無数の卵が…。 スギノキミドリイシの産卵(写真上左)です。 凄いですよねぇ。ふわぁ〜、ふわぁ〜っと、卵が湧き上がっていきます。 D40珊瑚産卵直前 旅立ちの時です。 大海原へと旅立っていくんです。 かなりの間、我を忘れて、眺めていました。 ふと、我に返り、夢中で、シャッターを切りました。 枝の間にも卵(写真遥上)が浮いています。 うねりに乗って、あっちに行ったり、こっちに戻ったり…、 別れを惜しむように、ジグザグに少しづつ上昇しながら、離れていきます。 …と、また、新たな卵が…。感動的ですねぇ。 撮った写真を拡大してみたら、「さぁ、行くどぉ〜。」という感じのピンクの 卵がビッシリ(写真右)写ってました。 ちょうど中央の枝に小さなピンクの粒々が、たくさんあります。 珊瑚産卵超拡大 手前や奥の枝の間に、浮遊中の卵も写っています。 昨年の見た産卵(終了直前だった?)よりも、迫力があります。 昨年の産卵 で、撮れていた産卵前後の写真、今回も撮れていないか調べてみました。 …ありました。 産卵直前直後(写真左)の写真です。 今回は、まだ、生まれる前の卵達もたくさん写っています。 産まれる瞬間って、卵がみゅ〜って変形しながら、押し出されるんですねぇ。 感動しました。4日間、ビールを我慢して、夜の海に通った甲斐がありました。 ありがとうございました。 …とここで、皆様に一言。幻想的、神秘的な体験ですが、ビール我慢の他にもう一つの試練が…。 ライトに集まる無数のウニョウニョしたゴカイ、 あまり気持ちがいいとは言えない生物に耐えなければなりません。 自分は、大丈夫ですが…。 さて、帰路は、満足感一杯です。バンちゃんは、 ヒメダンゴイカ(写真下右) ヒメダンゴ を見せてくれます。 連夜のナイトダイビング、毎晩、見かけたこの子が、ず〜っと見守ってくれていたような気がします。
 EXT後、ウェットスーツのまま、バンちゃん、O本さんと3人で、生ビールで、乾杯です。 むっちゃ美味い! 途中、一緒に行ったアヤカ、ケースケも合流です。お互いの写真のチェックをしたり、 みんな達成感一杯です。バンちゃんが、最後に一言。「これで、珊瑚の産卵合宿、終〜了!」 …お疲れ様でした&ありがとうございました。
 8日目(5/25)。晴れ。 6日連続、合計16本も潜ったので、今日は、ダイビングお休みです。 O本さんとバンちゃんは、今日も潜っています。 今日は、日曜日。 阿波連ビーチ(写真遥上)も、休日の雰囲気がしています。 「昨日の夜は、ここで、珊瑚の産卵を見たんだなぁ。」と考えながら、 ビーチ遊び ノンビリ歩いていると、見慣れた子供達が…。 ユウスケ、涼太、美涼ちゃんとみのりさん、そして、ウタくんとココちゃんと 二人のお母さんであるチヨさんが、 遊んで(写真左)います。 チヨさんは、あの「千代頭」というポイントの名前にもなった、 シーフレンドの元ガイドさんです。涼太に誘われ、合流。 一緒になって、泳いだり、ユウスケを砂に埋めたり、楽しい時間を過ごせました。
 夜は、サンフラワー一家で、ヒーロさんの喰呑屋「バラック」で、夕食です。 雰囲気のいいお店です。地の魚の刺身や、ニンニクが香ばしい炒め物(ナンだっけ?)、 締めに食べたカツカレー、美味しかったなぁ。
 その後は、 合宿の打上げ(写真下右)。バンちゃん、O本さんと乾杯、乾杯でした。 正直、大変な合宿でした。でも、珊瑚の産卵に立ち会えたことは、本当に、素晴らしい体験です。 今回が3年目でしたが、また、来年も立ち会いたいと強く思いました。 打上げ 来年も見に来るぞ〜!
 9日目(5/26)。O本さんと二人、静かにマリンライナーに乗り込みました。 体力的には、少し疲れていましたが、感動、満足感、達成感に満たされた思いです。 中部国際空港で、O本さんと別れた1時間後には、無事自宅に到着。旅の終わりとなりました。
 最後に、サンフラワーのシローさん、みのりさん、ユウスケ、お世話になりました。 涼太、美涼ちゃんも元気でね。
 シーフレンドガイドのバンちゃん、はるか、ユリ、ケースケ、アヤカ、 他のスタッフの皆様、ありがとうございました。
 また、一緒に潜ったり、飲んだり、遊んだりしていただいた、 常連のO本さん、S山さん、B長さん、F原さん、名前を伺えなかった方々、ありがとうございました。 また、次回も、よろしくお願いいたします。

2008/06/5   小西

注釈:謝罪と釈明
器材脱着のくだり、 「背中のファスナー閉め忘れでパニくってる写真が一番見たかったです」と感想を頂きましたが、 決してパニクってはいませんでした。誤解を受ける表現で申し訳ありませんでした。 まず、友人であるO本さんに、謝ります。申し訳ありませんでした。 私の真意は、「ベテランでもケアレスミスはあるので、気をつけたい。」という、自戒と、 「さすがベテラン、小さなミスはあっても、沈着冷静に対処している。見習わなければいけないなぁ。」 という思いでした。しかし、その思いをはっきり明文化するつもりはありませんでした。 ただ、まったく逆の意味に捉えている方がいたのが、正直、ショックでした。 文章表現の難しさと、自分の表現力の乏しさを痛感しました。 たしかに、その思いは、文章の中からは、読み取れないかもしれません。 一連の事実は、「器材脱着している人を見た。 →初ファンダイブの人がトラブルを起こしているのかなと考えた。 →周りの雰囲気が、慌てている様子ではなかった。→訓練のように冷静に器材脱着しているように見えた。 →よく見ると、O本さんだった。→ENT後、どうして器材脱着していたか聞くと、 『背中のファスナーを閉めていた。』と回答もらった。」 という一連の流れがありました。削除しようかなとも思いましたが、 そのまま掲載し、本注釈をつけさせていただくこととしました。 今後も、文章表現力向上に鋭意努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。

2008/06/9   小西


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