なんと到着日の夜から♪
  珊瑚の産卵 in 渡嘉敷!



クシハダミドリイシの産卵
今年の珊瑚の産卵は、今までで、一番規模が大きかったです。 こちらは、2晩目のスギノキミドリイシの後の小さなクシハダミドリイシの産卵です。 凄く神秘的でした。
(D40 1/160 F16 ISO560 Trim)


珊瑚の産卵は、過去の遠征記録にも、記載されてますので、 ↓こちら↓もどうぞ。

2008年 珊瑚の産卵…○
沖縄 渡嘉敷(08/5/18〜26)
4晩連続ナイトダイブ!
珊瑚の産卵 in 渡嘉敷!!

2007年 珊瑚の産卵…△
沖縄 渡嘉敷(07/5/29〜6/5)
珊瑚の一斉産卵!?
in 渡嘉敷!

2006年 珊瑚の産卵…×
沖縄 渡嘉敷(06/6/7〜15)
念願のハゼとの出会い
マクロの神様が降臨した渡嘉敷!



ハマクマノミ
オレンジ色のイソギンチャクに、オレンジ色のハマクマノミが、とってもきれい。。。 大きくなると、黒くて怖い顔になるけど、これくらいの時は、ホントに可愛いです。
(1/125 F16 ISO800 Trim)



2種のピグミーシーホース
ゴルゴニアン…と、コールマンズ…という、2種類の…ピグミーシーホース。 とにかく、どちらも、約10mmと小さくて、ガイドさんがいないと見つけられませんね。 今は、通称で呼んで、別種のように扱われていますが、もしかしたら、同種の色彩変異かも。。。(笑)
(D40 1/125 F16 ISO320 Trim)
(X60 1/350 F8 ISO160 Trim)



ヒメオオメアミ
砂地の岩陰で、浮遊してました。大きさは、2mm位。 仮面ライダーのフィギアみたいで、結構、かわいいです。 何者かも分からず、ピント合わせの練習のために撮影しましたが、 後でメガロパ幼生かなぁと思いつつも確認できず、今流行りのツイッターで呟いたら、 あっという間に分かっちゃいました。凄いですね、ツイッター。 この大きさで、成体みたいです。 昔は、ショウジンガニのメガロパ幼生と思われていたとか。。。(笑)
(D40 1/160 F16 ISO200 Trim)


日程: '10年5月27日(木)〜6月3日(木)

2船DIV  × 6日 = 12ダイブ
1夜浜DIV × 2日 = 2ダイブ

   合計  14ダイブ
 …このうち、2ダイブが、ゲスト2人

ポイント名:
 (回数)
阿波連ビーチ(10,11)、アリガーケーブル(16)、灯台下南(6)、野崎(10)、 海人(29)、ウフバタキ(2)、千代頭南(初)、トーエー(2)、アクガイ(7)、 灯台下(17)、ヒジュイシ(4)、三本根(8)、離礁(6)

天候: 5/27晴、28曇/雨、29雨、30曇、31雨、
6/1晴、2曇

気温: 24〜28℃

水温: 25〜26℃

透明度: 10〜25m


宿 泊 先 : サンフラワー SUN FLOWERのページ

いつもお世話になっている宿です。 オーナーはベテランインストラクターで、ダイビングもできます。 体験ダイビングや、少人数でされたい方に、お勧め。 食事は美味しく、スタッフも親しみやすく、アットホームな宿です。 ダイバーよりも、家族連れが多いかなぁ。 阿波連ビーチまでは、徒歩1分。 現在、釣り宿と化しつつあり、大型漁船も購入済み。 今年の新人スタッフのマイコは、笑顔が素敵ですよぉ〜。


Dサービス: Vibgyor Vibgyorのページ

09年3月に、独立開業したバンちゃんのショップ。 個人ショップの特徴を生かして、少人数制で小回りが利きます。 カメラ好きの人や、じっくりフィッシュウォッチングしたい方に、時間に囚われたくない方に、お勧め。 鯨観察や、島内観光なども、柔軟に対応してくれるかも…。 前回は、ほぼマンツーマンのガイドで、潜水&撮影時間も長めでした。 今回の珊瑚の産卵も、バンちゃんの日頃の調査(もう10年以上)による予想のおかげで、 見事立ち会えました。リーフチェックなども主催する、珊瑚を含む海の環境を真剣に考えているショップです。

旅行社: オリオンツアー
那覇1泊8日フリープランを利用しました。 名古屋−那覇往復飛行機と泊港南岸近くのホテルピースランド1泊を合わせて、ほぼ3万円。 もう、びっくり価格です。残りの6泊を直接手配でサンフラワー泊としました。


見た魚たち: キンセンイシモチ、ユカタイシモチ、ハリセンボン、オニダルマオゴゼ、 ユカタハタ、スカシテンジクダイ、アオイソハゼ、ベニハゼ属の一種-1、アマミスズメダイ(yg.)、 シロブチハタ(yg.)、ヒメダテハゼ、ヨウジウオ属の一種(超yg.)、 ネズッポ属の一種(yg.)、ネズッポ属の一種、ダンダラダテハゼ、メガネスズメダイ(yg.)、 ロクセンヤッコ、クマノミ(yg.)、アオギハゼ、オキナワベニハゼ、アマミウシノシタ(40cm級)、 トゲダルマガレイ(8cm級)、トウアカクマノミ、アカククリ、ハナミノカサゴ、ケラマハナダイ(♂♀yg.)、 アオスジテンジクダイ、クロヘリイトヒキベラ、ニセネッタイスズメダイ(yg.)、ハナビラウツボ、 サザナミヤッコ、ウルマカサゴ、クレナイニセスズメ、ハマクマノミ、シマキンチャクフグ、 ミスジチョウチョウウオ、ミナミアカエソ(yg.)、ハナビラクマノミ、ゴルゴニアンピブミーシーホース、 クロスジギンポ、ガラスハゼ、クビアカハゼ、デバスズメダイ、ハタタテハゼ、アオベニハゼ、クマノミ(yg.)、 イシガキカエルウオ、アサドスズメダイ(yg.)、ヒトスジギンポ、アヤメエビス、ヤマブキハゼ、 ノコギリハギ(yg.)、コールマンズピブミーシーホース、ベンケイハゼ

見たエビカニ: ゾエア幼生(種不明)、コモンヤドカリ、ホンカクレエビ属の一種(たぶん、テナガカクレエビ)、オシャレカクレエビ、 オイランヤドカリ(黒褐色タイプ)、ウミウシカクレエビ、サンゴヒメエビ、キンチャクガニ、 イソギンチャクエビ(♂♀)、カザリサンゴヤドカリの交接、コマチコシオリエビ、 ヒメオオメアミ(メガロパ幼生かと思った)、イソギンチャクモエビ、フシウデサンゴモエビ(昼なのに)、 イソコンペイトウガニ、アカツメサンゴヤドカリ、リュウキュウウミシダエビ、ウミシダヤドリエビ、 フィコカリスシムランス

その他の生物: スギノキミドリイシ&産卵、ケヤリムシの仲間の一種、キスジカンテンウミウシ、ミミイカ類の卵、 変なナマコ、クチナシイロウミウシ、クシノハミドリイシ&産卵、トンプソンアワツブガイ、 ウミシダおじさん(足に丸ごと付けてた)、コールマンウミウシ、タイマイ、 ゾウゲイロウミウシ、ウルトラマンホヤ(通称)、アオウミガメ、 ムラサキウミコチョウ、ウコンハネガイ、ウミヘビ(種不明)、イバラカンザシ(超過密団地)、 ゴカイ類の一種(極太ピンク)、ソフトコーラルの林


 半年ぶり、25回目の渡嘉敷は、珊瑚の産卵狙いです。 昨年は、来られませんでしたが、それまで3年連続で、見に来てました。 06年は×、07年は△、08年は○でした。 見るコツ等も分かり、年々良くなってるので、期待が膨らみます。 甲板831SH 今回の渡嘉敷入りも前回同様、超お値打ちな 『那覇1泊8日フリープラン』\29100を利用します。 6泊は、常宿サンフラワーを個人手配しました。
 さて、14時のフェリー臨時便に乗込み、出港を待っていると、 阿嘉島経由で渡嘉敷入り予定の常連O本さんが、飛び込んできました。 ギリギリ間に合ったようです。 O本さん、今回もよろしく!って、言ってる間に出港です。 名古屋は、肌寒かったけど、沖縄は気持ちいいです。 甲板に出ると、 梅雨の真っ最中(写真上右) とは、思えない空が広がっています。 珊瑚の産卵、無事、立ち会える予感がしてきました。。。(笑) そうそう、最近始めたツイッター。 そのツイ友も、明日、阿嘉島入り。お互い、立ち会えますように!
 渡嘉敷に到着すると、なんと今夜から、潜ることに。 渡嘉敷阿波連の珊瑚の産卵についての第一人者、シーフレンドのガイド時代から、 もう10年以上も調査し続けている V i b g y o r バンちゃんが言うには、 「昼間、既に予兆があり、絶対今夜、産卵する。一部かもしれないが、絶対します。」と。。。 カメラ組立831SH 「半年ぶりなのに、いきなりナイト!?リフレッシュダイブしてよ!」という冗談は、即却下されました。 「えぇ〜っ、ビールが飲めないじゃん。」なんて冗談も、言ってる場合ではありません。 今回の目的は、珊瑚の産卵に立ち会うこと。すぐにカメラの セッティング開始(写真上左) です。
 もちろん、Nikon D40とあの自作ハウジングの組み合わせです。 今回は、普段の105mm(&テレコン)のマクロ用と、 ワイド用のポートの両方、持ってきてます。 珊瑚の産卵は、やはりワイドですねぇ。というか、ホントは、ワイドマクロがいいんだけどね。 ワイドと言っても、レンズは、キットレンズの18-55mmズームを、24mm位で固定で利用予定です。 ポートは、旧20mm用ポートとテレコン用EXTポートで代用予定。 金線石餅D40 これは、自作ハウジングの30m防水試験&進水式、 2年前の珊瑚の産卵撮影時と同じ仕様です。 セッティングし始めて、気付きました。 マクロ用に進化して、今、このシステムでは、ストロボが上手く動作しない事を。。。 すっかり忘れていました。急遽、105mmマクロ仕様に変更。 焦って、セッティングしたので、ミスしました。それは、後ほど。 水没とか、致命的なことではないですよ(笑)
 さて、19時半頃、ビールも飲まずに集合です。 今夜、珊瑚の産卵を狙って、潜るチームは、他にないようです。 ガイドのバンちゃんと、O本さん、K森さんと自分の4人だけ。 なんだか、ドキドキしてきました。半年振りだしね(笑)  ポイントは、 阿波連ビーチ(10)。 ビーチ入口までの70m程を、車で、器材を運んでもらいます。 20時頃、ENT。早速、 キンセンイシモチ(写真上右)(1/100 F8)で、カメラのチェックです。 うん、無事、撮れました。外付けストロボも作動してます。 ただ、なんとなく違和感があります。なんだろう?  産卵直前D40 バンちゃんが、今にも、産卵しそうな珊瑚を指さしています。 産卵直前(写真左)(1/160 F16)の珊瑚には、 今にも、旅立ちそうな卵(正確には、パンドル)がビッシリ。 この写真を撮っていて、気付きました。さっきの違和感。最短撮影距離が長くなっています。 というか、マクロレンズなのに、近づけない。近づくと、ピントが合わせられないんです。 思いだしました。10年以上前に読んだ取扱説明書を。 このレンズは、オートフォーカスが、迷う範囲を少なくするために、フォーカス範囲を約半分に制限できる事を。 通常は、全範囲だけど、今は、フォーカス範囲が無限遠側半分に制限されているいるようです。 セッティング時に、切替えスイッチに触れてしまった様です。しょうがないですねぇ。 ちょっと、引き気味で撮るしかないですねぇ。
 約40分経った所で、水面に一旦集合です。 ゾエア幼生D40 まだ、産卵しそうにないけど、このまま待つか、一度戻ってタンクを換えるか。 自分は、残圧120kg/cm2。 他の2人は、140kg/cm2。 換えに行きたい気持ちと、重い器材を背負っていくのは辛い気持が葛藤中。。。 結局、みんなの意見は、このまま待つ。さぁ、再潜行です。 待ちながら見ていたのは、ハリセンボンやユカタイシモチ、チョウチョウウオも全身黒っぽくなって、 ボケェ〜としてました。そして、前回、珊瑚の卵と間違えた ゾエア幼生(写真上右)(1/160 F16) 達も、たくさんやってきました。 光に集まるようで、最近の明るいLEDライトに誘われて、たくさんやってきていました。 この写真、拡大してトリミングしてます。 フォーカス範囲制限で、近付けなかったので、被写界深度も深く、ピントが来てます。 引きで撮るのもありですね。砂の上にも、ゾエア幼生が集まってきました。 そこには、小さなマガキガイが、水管を振りまわしながら、やってきました。 ゾエア2X60 ゾエア幼生を食べようとしていたのか分かりませんが、危険を察知?したゾエア幼生たちは、 水管の届かない 貝殻の上(写真左)(1/90 F8) に群がっていました。 なんか、動きがユーモラスで、笑えます。 しばらく見てると、スズメバチに命懸けで群がるミツバチを思い出しました。笑っちゃいけませんね。 群がったミツバチは、巣を、家族を守るため、自分を犠牲にし、体温を上昇させ、スズメバチを熱死させるんです。 こぶし大もある巨大 コモンヤドカリ(写真下右)(1/90 F8) も現れました。 そういえば、産卵が始まると、卵を食べるために、チョウチョウウオ達が活発になると言ってました。 この巨大なヤドカリも、卵を狙ってるのか…、分かりません。
 閑話休題、珊瑚の産卵に戻ります。まもなく100分。 なんとなく、雰囲気が…。 始まりそうです。残圧は、35kg/cm2。 バンちゃんに、「始まったら呼ぶから、水面で待機してる?」って聞かれたけど、 波酔いしそうだし、今にも始まりそうだし、なんとなく冷静な判断ができず、そのまま待つ事に…。 小紋宿借X60 実は、この時に、カメラのトラブルを抱えていました。外付けストロボが、 発光しなくなっていたのです。 その原因を考えて、頭の中が白っぽく(真っ白の直前)なってました。 この時は、光ケーブルの受光部の軸がずれたとしか考えられませんでしたが、 後に、内臓ストロボモードの誤設定だという事が判明しました。 ゾエア幼生撮影途中で、メニュー画面を開き、 発光モードをTTL→マニュアルに誤変更したようです。 内臓ストロボのプレ発光がなくなり、 外付けストロボは、本発光を、プレ発光だと勘違いして、キャンセルしていたようです。
 約10分後、どうやら産卵が始まったようです。 スギノキミドリイシという珊瑚の枝間を、 卵が漂い(写真下左)(1/90 F8) 始めました。今にも、旅立ちそうな卵をたくさん抱えた珊瑚の枝の間を ゆら〜り、ゆら〜りと…。この写真、近付けない上に、 内臓ストロボだけなので、光量が足りなかったのを、デジタル処理してます(笑)  そんな中、約10分、16枚ほど撮影しました。 珊瑚産卵4D40 だんだん、漂う卵の数が増えてきて、さぁ、これから、一斉に!という所で、 残圧10kg/cm2、 空気が渋くなってきました。明日の一斉産卵に期待をしながら、今夜は途中撤退です。 バンちゃんに、浮上を告げ、ゆっくりと浮上、一人で、ビーチに戻りました。 (本来は、水上待機し、みんなと行動をともにすべきですが、 いつもシュノーケリングしているビーチなので、一人で戻りました。) なんと、116分の潜水時間は、最長記録更新です。 バンちゃん、O本さんは、さらに上をいく137分と2時間越えでした。 EXT後、缶ビールで乾杯!コングラチュレーション!!! 今回は、いきなり、珊瑚の産卵を見られ、最高の初夜を迎えました。 そうそう、今夜は、那覇で飲み会、明日から、阿嘉島入りし、 珊瑚の産卵を狙っているツイ友に早速、呟いちゃいました。
 2日目(5/28)、天気は、曇り。 1本目は、 アリガーケーブル(16)。 ゲストは、昨夜と同じ3人です。 まず、中層を沖の根に向かいます。ブリーフィングでは、流れがあった場合は、 浴衣旗D40 行かないと言ってましたが、流れはほとんどありません。3分ほどで、上空へ到達。 急降下で、根に降下していきます。トップ近くの窪みには、たくさんのスカシテンジクダイの中を ユカタハタ(写真上右)(1/160 F11)がパトロールしています。 なんとなく、視線を感じ、目の前の珊瑚に目をやると、なんとオニダルマオコゼが鎮座してました。 ドキッとした一瞬です。こんな、珊瑚の上にも、居るんですねぇ。 スカシテンジクダイを狙ってるんだろうけど、ダイバーが来て、スカテン達が、窪みに逃げ込んじゃって、 ポツンと佇む姿は、哀愁を感じました。近くに、アマミスズメダイの幼魚もいます。 全体が黒くて尾鰭だけが白い、ちょっと地味めな成魚に対して、幼魚は、ベージュっぽい身体が、 スカイブルーに縁どられ、目の上下や、各ヒレに、 紅鯊属一種-1D60 メタリックスカイブルーのラインが入って、とっても綺麗です。 さて、根の沖側、ミカヅキコモンエビがよく見られる最深部の穴を 覗いてみましたが、残念ながら不在でした。 しかし、その近くに居たのは、 ベニハゼ属の一種(写真左)(1/160 F11)。 最初は、オキナワベニハゼの幼魚というか、小さい個体かなぁと思っていましたが、 どうも、違うようです。『日本のハゼ』記載のベニハゼ属の一種-1に似ているのですが、 良く分かりません。知っている方がいれば、ぜひ教えて下さい。 と言っておいて、ただのベニハゼだよとか言われたら、恥ずかしいですね。 そろそろ、沖の根から、浅場に移動です。 途中の砂地の小さな岩陰に白黒の魚が身を隠していました。 白斑旗D60 アジアコショウダイの幼魚かぁ、いや、ムスジコショウダイの幼魚っぽいぞ。 でも、泳ぎ方がダンシングしていません。 近づくと、どうやら、どちらでもなさそう。あとで、図鑑と睨めっこして、分かったこの魚は、 シロブチハタの幼魚(写真右)(1/160 F11) でした。 若干、怯えたようにも見えましたが、しっかりとカメラ目線をくれて、ちょっと気が強そうにも見えました。 近くのオイランヤドカリ(黒褐色タイプ)をチェックし、 砂地のヒメダテハゼを流し眼で見ながら、浅場に戻ってくると、 そこには、 キスジカンテンウミウシ(写真下左)(1/160 F11) ちょっとした、穴の入口に居たので、ポジショニングがしにくかったです。 触角が、背景に重なり見辛くなっちゃいましたね。、 最後に、バンちゃんが呼んでくれたのは、超極小のヨウジウオ科の一種の幼魚でした。 黄筋寒天海牛D40 体長10mm、太さは、1mmないんじゃないかな。 あっ、ガイドさんが紹介してくれたのこの子だけだったような気が…(笑)
 さて、2本目は、 灯台下南(6)です。 ゲストは、う〜ん、記憶も記録も曖昧です。確か、T中さんとK瀬さんが、合流したような…。すいません。 早速、見せてくれたのが、ミミイカ属の一種の卵。そぉ〜っと、岩をひっくり返すと、たくさんの卵が付いています。 光の刺激に反応し、次々にハッチアウト(孵化)が始まっちゃいました。 人の手によるタイミングでの、孵化には賛否あると思いますが、線引きは難しいですね。 どこまで良くて、どこからが悪しき事か。 自分たちの影響で、孵化させてしまったんだという事を、心に留めて、旅立ちを見送りました。 バンちゃんが、連続で、見せてくれたのは、 ネズッポ属の一種の幼魚(写真下右)(1/125 F8)。 体長10mm程と、むちゃ小さくて、可愛い。この写真、どこにいるか分かるかなぁ。 カーソル重ねると、分かりますよ。砂の粒と大きさを比較してみて下さい。 ねっ、小さいでしょ。 この後は、この子のお父さんかもしれないネズッポ科の一種(名前忘れた)まで、見せてもらい、 滑系超若D40 さらに、ウミウシカクレエビや、サンゴヒメエビや、極小のキンチャクガニ。バンちゃん、今回見せてくれ過ぎですねぇ。 自分で見つけたのは、訳の分からないナマコだけでした。 いやぁ、マクロを堪能した1本でした。
 昼食は、サンフラワーのユウスケが、作ってくれた麻婆丼。美味しかったぁ。 午前2本のパターンは、午後をのんびり過ごせます。 そのまま、スタッフと珈琲飲みながら、歓談タイム。 前回、お世話になった釣り好き常連K平さんが、予定を早めて、本日フェリーで帰るらしい。 そんなに、荒れるのか。明日?それとも今夜からかなぁ。 もちろん、今夜も珊瑚の産卵を見に行きます。だから、ビールは飲めません。 集合は、21時です。って話をしてたら、オーナーのシローさんが、 「じゃあ、お昼に飲んでも良かったじゃん!  いつも、1時頃まで飲んで、朝9時に潜りに行くから、半日ずれてるだけじゃん。」って。 あっ、ホントだ。でも飲みませんよ(笑) …いえ、飲んじゃいました。 シローさんが出してくれた、キリンFREE(笑)  そういえば、別ショップで潜った、サンフラワーの他ゲストは、昨夜は見られなかったとか。 珊瑚産卵2D40 その人は、今夜は、20時集合みたい。 夕食後、島の漁師のシゲルさんが、釣れたてマグロを持って登場、プリプリ刺身をお裾分けして頂きました。 これで、今夜の産卵立会いは、確実ですね。
 さて、夜9時。集合場所は、大混雑。。。 ビックリです。 シーフレンドさんの所のゲストが、20人以上、4チームで潜ると言ってたので、30人近く居たでしょうか。 一昨年や、昨日は、自分たちだけと言ってもいいくらいの人数だったのが、珊瑚の産卵観察がメジャーになって来たんですね。 夕食時、サンフラワーの新人スタッフのマイコと「シュノーケリングで見に行きたい!」 「潜ってる所は、ライトで分かるから、適当な時間に来れば。産卵が始まれば、ストロボの光が激しくなるから分かるし!」 って会話してたけど、大丈夫かなぁ。 昨日までの状況なら、ライトを目標に、近くに来て、スキンで潜れば、見られると思ったけど、難しそう。 隅の方で、セッティングしていると、もう、マイコ登場! ゴメン、マイコ。一緒に行く訳には、いかんのよ。あくまで、自主的に、別行動で、お・ね・が・い♪ 後で、聞いたら、珊瑚の産卵は、見られなかったけど、友達と初めての夜の海を楽しんだみたい。 って、初めてだったんかい(笑)
 雨が結構、降ってる中、21時45分頃、 阿波連ビーチ(11)に、 ENTです。ゲストは、5人。 既に、ビーチが生臭く、期待が膨らみます。 今夜は、昨夜のように寄り道せずに、一直線に向かいます。 枝珊瑚の一種、スギノキミドリイシには、卵がビッシリ付いています。 珊瑚産卵3D40 付近の珊瑚の卵の状態をチェックします。 みんな、今にも産まれそうです。産卵が遅れるので、ライトを当て過ぎないこと。 ほどなく、 スギノキミドリイシの産卵(写真上左、右)(1/160 F16) が始まりました。 昨夜よりも、たくさんの卵が浮遊してます。ポツンポツンと、旅立つ様子も分かります。 すげぇ♪ ライトを下から煽るようにあてると、無数の卵が、水面方向にゆっくり昇って行くのがわかります。 とても、幻想的な、神秘的な、荘厳な。。。旨く形容できません。 写真だけでなく、肉眼で、しっかり見てきました。 記録だけでなく、記憶に、しっかり焼きつけてきました。 凄いの一言ですね。 この地球という星の上で、何万年、何億年と続いてきた営みなんでしょうねぇ。 30分ほど経ったでしょうか。 バンちゃんが、直径30cm位の珊瑚を指さしています。 違う種類の クシハダミドリイシの産卵(写真遥上、下左)(1/160 F16) です。ポツンとあるこの子からも、たくさんの卵が旅立ちました。 ホント、凄い光景。 この子は、昨年は産卵しなかったそうです。 どの子が産卵したとかも、覚えてるんですねぇ、バンちゃん。 潜水時間64分、興奮の内に、EXTです。 珊瑚産卵3D40 ほぼ1時間、ず〜っと、産卵を見る事が出来ました。 残圧80kg/cm2以上、残っています。 あぁ〜、それにしても、105mmマクロ系レンズでなく、ワイド系だったら、もっと、綺麗に撮れるんだろうなぁ。
 EXT後みんなで乾杯です。 いやぁ、本当に、素晴らしかった。 今回は、2晩目で、いや、2晩とも産卵みられるなんて、ずいぶん楽な合宿でした(笑) 明日もあるので、早々に解散です。と言っても、もう午前0時近いです。 サンフラワーに戻ると、スタッフマサキが一人待っていてくれました。 ほんの1時間ほどでしたが、一緒に飲み、産卵立会を祝ってもらいました。 部屋に戻ると、さっそく、ツイッターで報告。阿嘉島は、まだのようです。
 3日目(5/29)。天気は、雨。 昨夜が、遅かったので、9時半ピックアップ。 1本目から、フェリーで来島のA香さんが合流です。 そっかぁ、それもあって、集合時間を遅らせ…、そんなわきゃ〜ない。 だって、フェリーは、11時頃着ですから。えっ、マジ。そうなの。 熊呑みX60 ごめんなさい。今日は、修学旅行生対応の臨時便が、8時頃到着だそうです(笑)  ゲストは、O本さん、K森さん、A香さんとで、4人。
 1本目は、 野崎(10)。 K森さんリクエストのヤシャハゼ狙いです。 一気に、深場の礫交じりの砂地に向かいます。 バンちゃんが、着底し、スレートに何やら書き始めました。遠くに見つけたようです。 次の瞬間、ヤシャ君の真上に巨大な魚影が…。 う〜ん、残念。引っ込んでしまったようです。 10年間、願い続けて、未だ見られずだそうです。 その後は、浅場に移動しながら、各自好きなモノを探して、見てます。 岩陰のイソギンチャクに見つけた クマノミの幼魚(写真上右)(1/90 F8) は、とても動作が可愛かった。イソギンチャクが小さいので、身体が全部隠れない。 来るな!近づくな!って、声が、聞こえてきそうです。 1匹でも、満員のイソギンチャクの横に、もう1匹 茫然とこちらを伺うクマノミ君が、可愛かったなぁ(笑)  とっても小さな トンプソンアワツブガイ(写真下左)(1/125 F4.5) トンプソンD40 や、オキナワベニハゼ、アオギハゼなどを見た後、 浅場の大きなコモンサンゴ周辺で、遊びながらの安全停止で、窒素抜き。 ベニハゼ属の一種を撮影していると、那覇から遠征してきていると思われる団体さんが登場。 バンちゃんが、ネムリブカ(見に行かなかった!)を見せてた辺りをウロウロ。 足元の穴に、ネムリブカいますよぉ〜。あぁ〜気付かなかったみたい。 その団体の一人のオジサンが、近づいてきました。 バンちゃんは、見たそうです。 そのオジサンの太ももに、ウミシダが、丸々1体付着しているのを…。 気付けよ本人!気付けよ、ガイド!  EXT後、その話で、大盛り上がりでした。
 さて、2本目は、 海人(29)。 砂地を移動中、バンちゃんは、大きなアマミウシノシタを見つけ、遊んでます。 自信満々、動かない彼の尾ビレの辺りをチョンと突きます。30cm位、ツ〜っと移動します。 青筋天竺鯛D40 チョン、ツーっ。チョン、ツーっ。チョンツー。チョンツー。 チョンツー…って、しつこいです(笑)  その横には、トゲダルマガレイの幼魚が、遊ばれなくて、良かったぁ〜と一息ついてました。 トウアカクマノミの卵を確認した後は、漁礁で、アカククリと戯れ、いつも何気なくに見ている ケラマハナダイのハーレムを観察し、ふと横を見ると、 アオスジテンジクダイ(写真右)(1/125 F16) が、漁礁の穴の周辺をノンビリ漂っています。 いままで、あまり気にしてなかったけど、綺麗ですよね。 浅場に戻り、珊瑚の根の周辺は、ニセネッタイスズメダイなどの幼魚が目に付きます。 おっと、久しぶりに、 イソギンチャクエビ(写真下左)(1/100 F16)です。 写真は、よく目立つ大きな雌ですが、控えめで小さな雄のほうが、好きかも。 でも、夫婦を上手く撮るのは、難しいんですよね。 磯巾着海老D40 いや、2匹を同時にという意味もあるんですけど、 実は、1匹でも上手く撮れないんですよね。 もっと、腕を上げねば。おっと、そろそろEXT。
 お昼ご飯は、天丼。昨日の麻婆丼は、 たぶん、トロミ付けの片栗粉?が多かったけど、今日の天丼は、マジ旨いっす。 麻婆丼、味は良かったよ(笑) 今夜は、トカシクビーチのテーブルサンゴが産卵しそうという情報もありますが、 自分は、昨夜の産卵で満足です。 雷雨の予報もありますしね。 結局、結構荒天で、スタッフだけの調査となったようですが、やはり産卵したようです。
 ログ付けは、再参加のT中さん、K瀬さんも合流し、とても賑やかで、 楽しい雰囲気でしたが、寝不足気味で体調保全の為、早めに撤退。 が、サンフラワーに戻ると、なぜかそのままスタッフ宴会に合流(笑) 象牙色海牛D40 最後は、シローさんと二人。話は、難しい経営論にまで、発展してました(笑) お開きになったのは、午前1時。阿嘉島は、まだ産まれてません。
 4日目(5/30)。 天気は、曇り。 1本目は、 ウフバタキ(2)。 名前は、印象深く、覚えていたんですが、まだ2回目だったとは、驚きです。 ゲストは、O本さん、A香さん、T中さんとで、4人です。 K瀬さんは、体調不良で、お休み。凄く潜りたがってましたが、 やはり安全第一と言うことで、他粛中です。 ENTして、すぐ「バンちゃん、ほら、後ろ後ろ!」って、叫んじゃいました。 タイマイが、優雅に泳いできます。ちょっとだけ、並泳しちゃいました。 この後、じっくり時間をかけて撮影したのが、 ゾウゲイロウミウシ(写真上右)花弁打保D40 よく見かけるんですが、好きなんですよねぇ。標準和名が付く前から、 『ブロッキィ(bullocki)』と呼んで、慣れ親しんできた子です。 綺麗なんですよねぇ。 透き通るような半透明なクリーム色の体がなんとも言えません。 そして、根の穴に、 ハナビラウツボ(写真左)(1/125 F16) を見つけたので、思わず撮影。 実は、昨日、サンフラワーの看板娘の美涼(4)ちゃんが、ハナビラウツボ柄のズボンを履いてたんです。 また、子供と遊ぶネタができました。 後は、カザリサンゴヤドカリの交接に喜び、オキナワベニハゼを見つけては撮影し、 最後は、サザナミヤッコの頬の棘に感動しながら、EXTです。
 2本目は、 千代頭南(初)。 千代頭南って、ヒジュイシの事だと思ってました。 最近、ポイントも細分化されて、千代頭とヒジュイシの間の新ポイントって事なんでしょうか。 それとも、今まで、混同してきたか。ヒジュイシ(北)ってのもあるけど、 これは、あくまでヒジュイシで、その北部って認識にしました。 ENTして、しばらくすると、水道管なのか、ケーブルなのか分かんないパイプが出現しました。 なんとなく、千代頭を南回りで回った時にでも見たのでしょうか。 記憶にあるようなないような(笑) やはり、新ポイントで、間違いなさそう。 小町腰折海老D40 そのパイプの傍らには、ウルマカサゴ。近づいても微動だにしませんでした。 おっと、オレンジ色のイソギンチャクにオレンジ色の ハマクマノミ(写真遥上)(1/125 F16)が。 これは、撮影するしかないでしょう! …でも、なぜだか、絞り込んだカットしか撮ってないんですよねぇ。 なぜ、絞りを開けなかったんだろう。窒素酔い?老化か? そして、最後は、 コマチコシオリエビ(写真右)(1/125 F16) これが、また、素晴らしいシャッターチャンスに恵まれました。 岩のトップに陣取ったウミシダの足元。何カットか、撮った後に、暴れ出したウミシダくん。 腕をギュオ〜ンと、振り廻し、その重なる腕の隙間から覗いた目を、ドキューンと撃ち抜きました。 最後は、カンモンハタを美味しそうと思いながら、EXT。楽しかった。
 今日のお昼は、天津丼。白ご飯でなく、和風炒飯ベースな所が、憎い。腕を上げたなね、ユウスケ。 涼太美涼X60 そして、今日は、日曜日。そのまま、サンフラワーの看板息子・娘の涼太&美涼の子守り、いや、遊んで貰いました。 3人で、水中カメラでの 撮り合いっこ(写真左) や、携帯刑事7の歌を歌ったりね。半年以上前に一緒に歌った歌を、まだ覚えてるんですよ。 「携帯 変だ〜 大変だ〜♪ トイレに落ちたら 大変だ〜♪」って。 そして、あのハナビラウツボの写真を見て、「おんなじ おんなじ おんなじだぁ〜♪」って、大合唱。 子供って、変な歌とかリズムとか、好きですよねぇ。 そして、そのまま、スタッフ&子供たちと、夕食突入。
 ログ付けは、離してくれない涼太&美涼を連れて行きました。 一度、連れて行って、満足させた後、再びログ付けに。 姫烏賊D40 ふぅ〜、お疲れ様、自分。でも、すぐに、また疲れました。 それは、理論派のK瀬さんと、カメラの露出について大激論。 よくある『蛇口の水とバケツ』の例え話。 絞り、S速度、ISO感度までは、理解したけど、補正が理解不能だというK瀬さん。 バケツに丁度一杯が、適正露出と言われてて、それよりも明るめか、暗めにすること。 つまり、バケツから、少し溢れさすか、不足状態にするかっていうのが、補正。 乱暴に言えば、明るさの好みです。 なんとか、分かってもらえた。手強かったけど、久しぶりの理系トークに大満足でした。 この日も、阿嘉島の珊瑚は、産まれませんでした。
 5日目(5/31)。朝食は、マイコ手作りの珈琲ゼリー付き。 ちょっと固めだけど、美味しい。こういうサービス、朝から、気分がいいね。 でも、天気は雨。1本目は、 トーエー(2)。 ゲストは、昨日と同じ。綺麗な砂地をゆっくり移動して、最初に見せてもらったのは、 ヒメイカ(写真上右)(1/125 F16) でした。 背中の腺組織から分泌した粘液で、海藻などに付着するんだって。へぇ〜だね。 ゴルゴニアンD40 他に砂地に居たのは、ミナミアカエソの幼魚、ヒメダテハゼ。ボートの下を通って 岩壁にやってくると、ムラサキウミコチョウ。 そして、うねりに翻弄されながら、壁に張り付き、オキナワベニハゼを撮影。そして、登場したのは、 ゴルゴニアンピグミーシーホース(写真遥上、左)(1/125 F16)。 いやぁ、このうねりの中、みんなよく撮るなぁ。 O本さんも、デジ一になってから、さらにパワーアップしてる気がする。 一番最後に、ゆっくりと3カット程、撮らせていただきました。
 2本目は、 アクガイ(7)。 お惚け顔のクロスジギンポや、 青い背景に真っ赤なヤギが映えるガラスハゼ。赤と言えば、クビアカハゼもいたなぁ。 そうそう、砂地の小さな岩の陰に、2mmぐらいの浮遊物体がいたので、ピント合わせの練習しちゃいました。 ヒメオオメアミ(写真遥上)(1/160 F16) 熊呑ygD40 という甲殻類だそうです。 最初は、蟹のメガロパ幼生かとも思ったんですが、調べ方も分からなくて、 ツイッターで呟いたら、色んな人が教えてくれました。仮面ライダーっぽい正面顔が、素敵です。 この後、デバスズメダイを綺麗に撮ろうと四苦八苦するも、上手く行かず、最後は、 クマノミの幼魚(写真右)(1/160 F16)で、40カット。 なんとか見られる1枚がこの写真です。
 昼食は、唐揚げ定食。ユウスケ、美味しかったよ。マイコもありがと。 夕方、ツイ友阿嘉島組は、滞在最後の夜を迎えようとしてました。 18時半、研究所の職員による連絡は、『今夜もないです!』だそうです。残念でしたねぇ。 でも、18時半過ぎると、すぐ宴会モードに切り替わる変わり身の早さには、 毎日、楽しませていただきました。 来年は、立ち会える事を祈ってます。
 6日目(6/1)。ダイビング予定最終日。やっと、晴れましたぁ〜。 ゲストは、昨日のメンバーに、やっと体調復活したK瀬さんを合わせた5人です。 ずーっと、悪かった天気が、やっと好くなってくれました。 晴天出港831SH これぞ、沖縄の空と海という感じです。そんなワクワク気分の中、 出港(写真左)です。 こういう天気のいい日は、降り注ぐ太陽の陽射しが美しい洞窟ポイントが、いいですね。 ということで、1本目は、 灯台下(17)が選ばれました。 ENT前のブリーフィングも、冗談が飛び交い、心持ち明るい感じがします。 天気一つで、こんなに雰囲気が変わるんですねぇ。 さて、ENT。全員が、潜行するのをゆっくり待ちます。 その間、最近、マイブームのハタタテハゼを狙います。 他のハタタテハゼ属のアケボノハゼや、シコンハタタテハゼに比べて、 人気がないようですが、その美しさは、勝るとも劣らないと思います。 その生息水深・環境が、ダイバーの主な活動域と重なり、どこにでもいるという印象があるのでしょう。 でも、真剣に撮ろうとすると、かなり難しいんですよね。 個体差もありますが、なかなか近付かせてくれません。 あっ、ほら、穴に入っちゃった。 縦位置で、背景ボケボケの柔らかく暖かい雰囲気の写真を撮りたいんですよねぇ。  …と言ってるうちに、全員潜行完了。洞窟入り口に移動です。 入口付近の広場で、石の下を覗いていると、フシウデサンゴモエビと目が合いました。 灯台下X60 ナイトでは見た事ありますが、昼間に見かけたのは、初めてでした。 気付くと、全員、洞窟の中。最後尾をゆっくり入って行くと、思ったほど、濁っていませんでした。 みんなが、洞窟中ほどで、上からの 降り注ぐ光(写真右)(1/2 F3.3) を撮影しています。きれいですよねぇ。 …って、みんなが、去ったばかりの所を撮ったので、ちょっと濁ってますね(笑)  アオベニハゼやウコンハネガイを撮影しながら、洞窟を抜けると、 イソコンペイトウガニ(写真下左)(1/125 F16) を撮っています。 順番待ちをかなりして、撮影できました。 昨日の3本目の時は、抱卵していたそうですが、もう卵を抱いていません。 すでに、放卵したようです。 あっ、学術用語としての「抱卵」とか「放卵」とは、意味が違うかもしれませんが、ご容赦くださいネ。
 2本目は、 ヒジュイシ(4)。 これが、最後の1本かぁ。天気がいいし、明日も潜ろうかなぁ。 夕方のフェリーだし、那覇泊で、飛行機乗らないし。 機材は、なんとか洗えるし…。 あっ、カメラのリセッティングと梱包があるから、無理だなぁ。 磯金平糖蟹D40 とか、考えながら、ENT。イシガキカエルウオ、オキナワベニハゼなど、 珍しくはないけど、可愛い系の魚が一杯です。リュウキュウキッカサンゴも、復活してきてますねぇ。 幼魚もたくさん。クマノミやメガネスズメダイ、アサドスズメダイの幼魚は、ホント可愛いかった。 石の下に、極太のゴカイの仲間を見つけた時は、ちょっと引いてしまった。 そして、閃きました。デジタル一眼カメラは、今日中に梱包しておけば、明日も潜れる!ってことに。 海の中で、何を考えてんの(笑)
 結局、翌日も潜る事に決定。機材は、そのまま、バンちゃんの船に。 お昼ご飯は、あれぇ〜、なんだったっけかなぁ。オムライスだったっけ。 忘れた、スマン。そのまま、マイコと歓談タイム。 マイコの若かりしプリクラ写真で、盛り上がりました。 その中には、読モ時代の『益若つばさ』と一緒の写真も。友達の友達なんだって。 すげぇ〜。よく知らんけど(笑)
 夕食は、スタッフと一緒に、 焼肉まめや(写真下右)。 マサキが、渡嘉敷漁協の準組合員になったお祝いです。 焼肉まめや831SH おめでとう。それで、シゲルさんも一緒に居たんですねって、ビリヤードしながら、既に飲んできたシゲルさんは、 乾杯だけして、消えちゃいました。 お腹一杯、焼肉を食べた後は、ログ付けに。今回、最後のログ付けも、楽しく盛りあがって、終了。 皆さん、また、ヨロシクねぇ。 サンフラワーに戻って、マサキと飲み語りは、ちょっとシリアス。頑張ってねぇ〜、マサキ。
 7日目(6/2)。 早起きして、昨日、塩抜きして、 バラして、乾燥させてあったデジタル一眼のハウジング一式とカメラ本体を梱包しました。 今日の撮影は、コンパクトデジカメだけです。 天気は…、あれっ、晴れるはずじゃ…、曇ってます。まぁ、しょうがないですね。 ゲストは、O本さんと、2人だけ。もう、付き合いも長いし、 ダイビングスタイルというか、撮影スタイルが似ている!?二人なので、 気を遣い過ぎる事もなく、ノンビリ潜れます。 ということで、ある特殊任務を帯びて、挑みましたが、今回は不発に終わりました。
 ポイントは、 三本根(8)。 ゆっくり中層を移動し、沖の ソフトコーラル畑(写真下右)(1/45 F3.3) を見に行きました。 軟質珊瑚林X60 とっても、神秘的な雰囲気で、すごく静かなんですよね。 あまり長く居ると、吸い込まれそうな感覚に陥ります。 雰囲気を楽しんだ後、浅場に移動。 ヒトスジギンポと目が合いました。鼻の下を伸ば〜して、ちょっと唇の端を持ち上げ、半開きの口は、 とぼけた顔っていうより、いやらしい顔に見えちゃいます。おっと、失礼。 前回、とても綺麗に撮影できたホシゾラワラエビの居たヤギ類。 今回も居るかなぁと近付いて行くと、居ました。ホシゾラワラエビと同じ異尾類。 但し、ワラエビ科ムギワラエビ属ではなく 、ヤドカリ科サンゴヤドカリ属のアカツメサンゴヤドカリです。 海シダ系海老2種X60 可愛いヤドカリですよ。小さな体で、よくココまで、登ってきましたねぇ。 でも、ほとんど殻に籠って、爪先だけで、しがみついてる状態では、画にするのが、難しいです。 さらに浅場の根にあるちょっとしたトンネルには、アヤメエビスが群れています。 トンネルをくぐり抜けたい衝動に駆られましたが、 さすがに、小さすぎるので、やめておきます。 反対側に廻ると、そこには、ヤマブキハゼ。 綺麗なハゼです。でも、今日は、デジ一持ってないんですよねぇ。 近くのウミシダには、ノコギリハギの幼魚が、寄り添っていました。 アミメハギやアオサハギ等のカワハギ科の幼魚って、ほんとに可愛いくて、大好きです。 さらに、近くのウミシダを観察していると、ウミシダを宿主にする 2種のエビ(写真上右)(1/90 F8)を見付けました。 上がリュウキュウウミシダエビで、下がウミシダヤドリエビです。 今回は、あまり逃げずに居てくれたので、それなりに撮影できました。
 2本目は、O本さんが、エビエビカニカニパラダイスに行こうよぉ〜と、バンちゃんにリクエストぉ〜。 甲殻類は、食べるのも、見るのも、撮影するのも大好きだから、いいねぇ〜。 でも、そんなポイント、知らないよ。いつの間にできたんだ。 コールマンズ海馬X60 パラオのゴビーパラダイスは、ほぼ創設期から知ってるけど、 渡嘉敷に、いつの間にそんなポイントが…。O本さん、エビカニパラダイスって、どこ? ということで、 離礁(6)でしたぁ。確かに、エビカニいっぱい居るねぇ。納得です。 これが、ホントに最後の1本です。 でも、ENTしてすぐ、バンちゃんが見せてくれたのは、 コールマンズピグミーシーホース(写真遥上、左)(1/250 F8)。 バンちゃんが言うには、一昨日トーエーで見た、ゴルゴニアンピグミーシーホースとは、 もしかしたら、同種の色彩変異かも知れないとのこと。 あくまで、個人的見解なので、今後の学術調査をまたなければ、なんとも言えないってさ。 この辺には、3個体居るらしく、O本さんと2人に各1個体づつ。 で、結局、30分間60カット。いや、メモリーの残りが少なくて、消したのもあるから、80枚くらい撮ったかなぁ。 でも、まともに見れるのは、4枚ぐらいだった。後半は、毛むくじゃらなエビ、 フィコカリス・シムランス(写真下右、カーソル乗せて!)(1/180 F8)。 呼ばれた時には、残り1枚になってたので、慌てて5枚ぐらい消して、なんとか撮影。 シムランスX60 その後は、メインの根に戻って、ベンケイハゼやオキナワベニハゼと遊んで、終了でした。
 フェリーの出航まで、2時間半。送迎の出発時間は、2時間切ってます。 急いで、機材を洗います。ウエットスーツは、脱水機にかけてから、干しました。 その後の昼食は、焼き魚&刺身定食。 時間がないっていうのに!と思いながらも食べると、美味しい♪ユウスケ、ご馳走さま。 フェリーでは、爆睡してましたが、T中さんとK瀬さんが一緒でした。 2人が今日、潜らなかったのは、これから、飛行機に乗って、西表まで、行くからです。 いってらっしゃ〜い。自分は、一人、前回も利用したホテルピースランドへ、チェックイン。 夕食は、 一人居酒屋(写真下左)です。 ホテルの1Fの『南風』、宿泊者には、生ビール1杯サービスに釣られました。 でも、オリオン生、¥200でした(笑)。 そして、量が多めの沖縄という事を忘れて、頼み過ぎです。 付きだしの枝豆、なぜかカマンベールチーズフライに、ボリュームが凄いもずくサラダ。 最終夕飯831SH ちょっと筋っぽかったラフテー。忘れた頃に出てきたハーブ鶏のにんにく炒め。 みんな美味しかったけど、お腹がパンパンになっちゃいました。
 8日目(6/3) 最終日。今日は、名古屋に帰るだけです。 ホテルで、前日コンビニで買っておいた朝食を、ノンビリと食べた後は、国際通りへ行こうと思い、チェックアウト。 でも、裏通りを歩きだしたら、楽しくて、松山、県立那覇商業の横を抜け、 久米、私立上山中学でタバコを吸ってる中学生を目撃し、 西に抜け、途中、迷いながら、『旭橋』から、ゆいレールで、那覇空港へ。 紅芋タルトをお土産に、機上の人となりました
 最後に、サンフラワーのシローさん、マサキ、ユウスケ、マイコ、お世話になりました。 涼太、美涼ちゃん、また遊ぼうねぇ。 常連のK平さん、ありがとうございました。
 Vibgyorバンちゃん、シーフレンドスタッフの皆さん。 そして、一緒に珊瑚の産卵に立ち会った O本さん、K森さん、T中さん、K瀬さん、 立ち会えなかったA香さん、ありがとうございました。次回もご一緒できますように。 みなさん、ホント楽しかったです。また、お願いします。
 あっ。それと、2010 FIFAワールドカップ日本代表の皆さん、決勝トーナメント進出おめでとうございます。 にわかファンですが、今朝のデンマーク戦は、超興奮しました。

2010/06/25   小西


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